クロスフォー、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も無配転落

配信元:株探
投稿:2020/06/25 15:04
 クロスフォー <7810> [JQ] が6月25日大引け後(15:04)に業績・配当修正を発表。20年7月期の連結経常損益を従来予想の1億8000万円の黒字→5億0500万円の赤字(前期は4900万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した2-7月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1億2800万円の黒字→5億5700万円の赤字(前年同期は7900万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、従来1.6円を計画していた期末一括配当を見送り、7期ぶりに無配転落(前期は0.3円)とする方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 通期の連結業績予想につきまして、国内外で新型コロナウイルス感染症拡大による個人消費の低迷と経済活動の停滞が続いており、景気の先行きは予断の許さない状況となっております。当社グループにおきましても、国内においては2019年10月の消費税増税による消費マインドの低下に加え、2020年4月に発令された緊急事態宣言により、販売先である全国の百貨店、商業施設の営業が自粛となり、またジュエリー・アクセサリー関係の催事も軒並み中止となったことから売上高が大幅に減少するなど厳しい事業環境が続いております。海外につきましても、主要都市のロックダウンの影響で得意先の店舗が閉鎖され、また香港・ラスベガス・イスタンブールの展示会も延期または中止となり、世界的に渡航制限が課されていることから売上高が大幅に減少するなど厳しい事業環境が続いております。国内においては、2020年5月25日に全国で緊急事態宣言が解除され、一部得意先からの注文は戻りつつありますが、今後におきましても消費マインドの急激な回復は見込まれる状況にないと考えております。海外におきましても新興国を中心に、依然として新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、経済活動再開の本格化には程遠い状況です。こうした情勢下、当社は売上原価率の低減や一般管理費の削減に注力しているものの、通期業績予想につきまして大幅な減収減益の見通しであります。

 当社は、将来の事業展開と資本体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主の皆様との長期的な関係を築くためにも継続的な利益還元を実施していくことを基本方針としております。その中で、この度の業績予想を勘案し、企業価値の継続的な向上の観点から誠に遺憾ではございますが、期末配当を見送ることを決議いたしました。
配信元: 株探

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