◆ 一転して“リスク回避”、しかしドルは“全面高”… ― 107円回復
昨日は「新型コロナ感染第2波」が再燃し、さらに「IMFの世界経済見通し引き下げ」、「(仏エアバスに絡んだ)米欧の貿易摩擦問題」が重なりました。
NYダウは“△700ドル超”、ナスダックは“大台割れ”となる中、「株安→リスク回避」へと傾斜していきました。
しかし直近が「リスク選好の円売り<巻き戻しのドル売り」となっていた為替市場では、「逆の動き(リスク回避の円買い<有事のドル買い)」が目立ちました。
「ドル全面高」の様相を見せる中、ストレート通貨は“軒並み下落”し、そしてドル円は“107円回復”を演じています。
◆ 「方向感定まらず」への懸念は拭えないが…?
「セオリー(リスク回避→円買い)」が崩れている以上、「方向感定まらず」になりやすく、「不透明感はより一層増す」と見るのが自然です。
しかし「さらなる下値模索」が懸念された直近に対して、昨日は期待した「下げ渋り」から反発に転じました。
「米Tモバイル株売却」を背景にした“急落分(106円後半→106円ライン)”も、すでに“埋まった”格好でもあります。
「方向感定まらず」への懸念は拭えませんが、テクニカル的には「下値達成感が浮上してもおかしくない」と見ながら、「神経質な保ち合い」と対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.636(6/16高値、20日移動平均線)
上値4:107.514(6/5~6/23の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:107.440(6/17高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線)
上値2:107.294(ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.180(日足・一目均衡表先行スパン下限、6/23高値)
前営業日終値:107.060(大台)
下値1:106.854(日足・一目均衡表転換線)
下値2:106.782(6/24NYタイム安値、-1σ)
下値3:106.697(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
下値4:106.605(ピボット1stサポート)
下値5:106.383(6/24安値、100月移動平均線)
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