◆ “リスク選好姿勢”は継続も… ― “106円”ギリギリへと急落
見誤った…。
『中国との通商合意は“終わった”(ナバロ米大統領補佐官)』との報道を機に“リスク回避→円買い”へと振れる場面が見られたものの、概ね“リスク選好姿勢”は続きました。
特に昨日指摘した「欧・英・米PMI(製造業/サービス業)」は、想定通り「リスク選好姿勢」の後を押しました。
ただわかっていたことではありますが、「リスク選好姿勢」は“円売り”と共に“ドル売り”を促す要因でもあります。
この影響にて“107.219円”で上値を押さえられると、その後は“上値の重さ”ばかりが目立っていきました。
そして『ソフトバンクグループ、米Tモバイル株売却(約2.2兆円相当)』にて“円転フロー”への思惑が高まったNYタイム中盤には、一気に“106.072円”へと売り込まれてしまいました。
◆ まずは“下げ渋り”の有無を要確認…
まとまった規模のドル買いオーダーが“5/7安値(105.986円)”の手前に散見されていることを考えれば、オーダー状況的には「ここからは崩れない」「(下押すには)さらなる材料が必要」と見るのが自然です。
しかし“(切り上がった)日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は106.855円)”の下に顔を覗かせてしまった事実を踏まえれば、テクニカル的には「芳しいとはいえない」…。
「主要国の経済活動再開」は始まっており、「株高の連鎖」も継続していますので、「“円買い”は抑制される」と見ますが、それでも見誤ったばかりです。
ここは一旦“様子見”とし、“下げ渋り”の有無をしっかりと確認したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.219(6/23高値)
上値4:107.141(ピボット1stレジスタンス)
上値3:107.056(6/19-22高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、6/16~6/23の61.8%戻し、大台)
上値2:106.855(日足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、6/16~6/23の50%戻し)
上値1:106.697(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、-1σ、6/16~6/23の38.2%戻し)
前営業日終値:106.528
下値1:106.415(100月移動平均線)
下値2:106.254(6/23安値後の61.8%押し)
下値3:106.072(6/23安値)
下値4:105.986(5/7安値、大台、ピボット1stサポート)
下値5:105.807(3/17安値、-2σ)
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