今週は、新型コロナの感染拡大に注視しつつ22000円台でのもみあい

著者:出島 昇
投稿:2020/06/22 18:08

先週は、週始めに▲774円と急落し、翌日は△1051円と急反発、その後は22500円水準を上値とするもみあいで引けました

 先週の予測では、新型コロナ感染拡大次第では荒い動きとなって、目先は下値模索となり6月15日(金)の安値21786円を下値ポイントとしました。日米のチャートをみると日経平均はNYダウと連動しており、先週の動きもNYダウに左右されることになるとしました。

 結果的には、週前半、急騰、急落し、その後はもみあいで終わるという展開になりました。週始めの15日(月)の日経平均は、時間外の米株先物の下落を受けて▲744円の21530円、翌日16日(火)は、前日のNYダウが急落からプラスに転じたのも好感し、△1051円の22582円と大幅反発となり、その後は22500円水準を上値にもみあいとなりました。16日(火)は大きく反発しましたが、需給関係による上昇であり、これまでのうように一方的に上昇が続く相場はいったん一服したようにみえます。

 15日(月)は、先週末のNYダウは大きく上昇して引けていたものの、この日は朝から時間外での米株先物が下落しており、▲170円の22135円で寄り付いたあと、下げ渋っていましたが、後場に米株先物がさらに下げると日経平均は一段安となり、▲774円の21530円で引けました。

 16日(火)は、前日の米国市場でNYダウがコロナ感染拡大警戒感で▲762ドルの24843ドルまで下落するものの、FRBの緩和テコ入れを受け、△157ドルの25763ドルとプラスに転じたことで、日経平均は△381円の21912円で寄り付くと時間外の米株先物の上昇を受け、△1093円の22624円まで上昇して△1051円の22582円と4日ぶりの大幅反発となりました。

 17日(水)は、前日の米国市場でNYダウは△526ドルの26289ドルでしたが、日経平均はすでに前日の上昇で織り込んでおり、▲126円の22455円と反落しました。

 18日(木)は、前日のNYダウが▲170ドルの26119ドルの反落となったことで、日経平均も▲91円の22363円で寄り付いたあと、一時▲330円の22125円まで下げましたが、売り一巡後は下げ渋り、もみあいが続いて▲100円の22355円の続落となりました。

 週末の19日(金)は、この日、都道府県の跨ぐ移動制限が全面解除となったことで景気回復への期待から、前場は一時△164円の22519円まで上昇するものの、その後△30円の22386円まで下げ、後場になると切り返して一時△168円の22523円と前場の高値を少し上回り、その後はもみあいとなって△123円の22478円と3日ぶり反発しました。しかし、△123円の中身をみてみると東京エレクトロンとファーストリテイリングの2銘柄で△102円分の上昇となっており、実体は弱さを感じさせます。

 6月19日(金)の米国市場は、NYダウは中国が米国産農産物を購入すると報じられたことで、米中対立懸念が後退し、上昇スタートとなって△371ドルの26451ドルまで上昇するものの、アリゾナ州、フロリダ州など数州で新型コロナ感染者が再び増加したことを嫌気し、▲208ドルの25871ドルと3日続落となりました。為替もドルが106.77円まで売られ、引け値は106.88円となり、シカゴの日経先物は▲220円の22290円でした。

今週は、新型コロナの感染拡大に注視しつつ22000円台でのもみあい

 今週は、世界的には新型コロナの第2次感染懸念が高まっており、経済活動の範囲拡大の動きを注目しながらの相場展開が予想されます。但し、欧米ではコロナ感染拡大を前提にしており、経済活動の再開が進んでおり、よほど感染拡大が酷いことにならない限り、経済優先で進んで行く事になり、国内でも都道府県の移動解除やイベント開催の規模緩和に伴う需要の回復が期待されます。先々週、指摘していたように、これまでのように強力な金融緩和や財政政策による一方的な右肩上がりの上昇は一服となり、上値は重く、又、一方で下値は金融緩和に支えられて、大きくは21500~23000円のレンジの中で今週は22000円台を中心とした動きになりそうです。テクニカル的には、過熱感は後退し25日移動平均線と13日移動平均線は上昇を維持していますので、当面の上昇基調は崩れていないといえます。ただし、日経平均の上昇は先週末に述べたようにと東京エレクトロン、ファーストリテイリングなど日経平均に連動する値ガサ株が指数を伸ばしている面があるので注意が必要です。

 本日22日(月)は、先週末のNYダウが▲208ドルの25871ドルと下落したことを受け、▲125円の22353円で寄り付き、その後はプラスに転じる場面もありましたが、引けにかけて下げに転じ、大引けは▲41円の22437円とマイナスで引けました。

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(指標)日経平均

 先週の予測では、前週にメジャーSQなどの大型イベントを通過し、買い戻しによる一方的な上昇が一服するところとし、当面はNYダウの動きに左右されることになるとしました。

 週前半は、NYダウが大きく下落で始まり、大きく戻したことで連動する動きとなりました。6月15日(月)は、時間外での米株先物の下落を受け、後場に新型コロナ感染拡大の懸念から米株先物が一段安になると日経平均も連動し、▲774円の21530円となりました。しかし、16日(火)は前日の米国株式が大幅下落からプラスに転じたことを好感し、△1051円の22582円と大幅反発しました。その後はもみあいとなり週末は△123円の22478円で引けました。

 今週は、新型コロナの感染拡大に注視しつつ、22000円台中心に推移することが想定されます。柴田罫線をみると23000~23600円は強力なフシ目ゾーンとなっているといいましたように、6月9日の23185円をつけて跳ね返され、15日に21529円まで下げました。当面は、21500~23000円の大きなレンジの中で新しい材料を待つことになりそうです。上値を突破する材料は、新型コロナの感染拡大を止めること(ワクチン開発など)ですが、下値突破の懸念は、トランプ大統領の支持率低下、朝鮮半島リスクがあります。
 

 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、前週、大幅下落したあとだけに不透明感強く、値動きの激しい展開を想定。当面は経済活動再開期待による早期回復期待による上昇はいったん終わり、回復のペースがどの程度なのかなど見極めることになり一方的な上昇は一服としました。

 結果的には、週始めの6月15日(月)は感染拡大への懸念から一時▲762ドルの24843ドルまで下げるものの、FRBの金融緩和サポート策で△157ドルの25763ドルと反発し、16日(火)はトランプ政権のインフラ投資1兆ドルの期待で△526ドルの26289ドルまで上昇しました。その後は3日続落となり、週末の19日(金)は▲208ドルの25871ドルで引けました。

 今週は、26000ドル水準でのもみあいが想定されます。プラス材料は、経済指標が予想を上回るものが多く、景気回復期待があるものの、一方で数州でコロナ感染拡大がみられ、「第2次感染」が警戒されてくるようだとマイナス要因となります。調査によるとヘッジファンドマネジャーの78%が「最近の株価が過大評価されている」との見方が多く、これまでのような一方的な上昇は一服して方向性のないもみあいの展開が想定されます。
 

 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、ゼロ金利の長期化など米金利政策を巡る思惑などからドルの反発を抑制することになり、ドル・円は弱含み、円高基調としました。

 結果的に週始めは6月のNY連銀素指数や5月小売売上高が予想を上回ったことで、一時ドル買い・円売りが優勢となりました。しかし、新型コロナ感染拡大への懸念が消えていないことで、18日になると新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、リスク回避の円買いを誘う形となって、ドル売りが優勢となり、週末は一時106.67円までドルが下落し、106.88円で引けました。

 今週のドル・円は、底堅い動きを想定。先週は経済指標は予想を上回っており、様々な経済活動の制限の緩和に伴って段階的に拡大しているようにみえます。ただ、数州でコロナ感染が拡大しており、「第2派」の感染流行が警戒されていることで、一方的なドル買いにはなりにくいといえます。中国とインド、北朝鮮と韓国の地政学的リスクはリスク回避の円買いとなります。106~107.5円のレンジを想定。
 

 

配信元: みんかぶマガジン
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