◆ さらに“リスク選好”へ傾斜も、方向感は定まらず…
昨日は『米政府は1兆ドル規模のインフラ支出を計画』『日銀は企業支援策を拡大(75兆円→110兆円)』を機に「株高の連鎖」は加速しました。
しかし『北朝鮮は南北連絡事務所を爆破』が水を差し、「新型コロナ感染第2波」への警戒感も根強く残っています。
このため“リスク選好姿勢”が先行したもの、次第に「パウエル議会証言」に向けた“様子見ムード”へと移行していきました。
その「パウエル議会証言」では、『経済回復の道程は不透明』『景気が軌道に乗るまでゼロ金利を維持』『あらゆる手段を用いて経済を支援』等が述べられました。
しかしFOMC時とは“大差ない”内容となったことで、「方向感定まる」に至ることはありませんでした。
このため前日よりも“やや水準を切り上げた”印象こそあるものの、“107.20円(欧州タイム中盤orNYタイム中盤)⇔107.60円水準(東京タイム中盤orNYタイム序盤)”での往来は続いています。
◆ 「新たな波乱要因」が跳び出さない限り…?
主要イベントを通過したことで、「積極的な売買」は手控えられる可能性が高まっています。
「株高の連鎖」への期待はあるものの、“昨日の急騰幅(+1,051円)”を考えれば…?
一方で「北朝鮮情勢」「新型コロナ感染第2波」等があっても、流れ的には“押し目買い”が顕著に…?
「新たな波乱要因」が跳び出してこない限り、目先は輪をかけて「神経質な揺れ動き(膠着)」と見るべきかもしれません。
高いところは「付いていかず」、しかし押したところでは「丁寧な買い拾い」を続けながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.946(週足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:107.870(6/10高値、20日移動平均線、月足・一目均衡表基準線、6/5~6/11の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:107.636(6/16高値)
上値2:107.515(50日移動平均線、6/16NYタイム高値後の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.416(6/16NYタイム高値後の50%戻し)
前営業日終値:107.288
下値1:107.211(6/16安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、6/11~6/16の38.2%押し水準)
下値2:107.104(6/11~6/16の50%押し、-1σ、ピボット1stサポート)
下値3:107.001(6/15安値、大台、6/11~6/16の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:106.697(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
下値5:106.566(5/11安値、6/11-12安値)
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