【買い】石川製作所(6208)現実味を帯びてきた朝鮮半島騒乱◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/06/17 08:22

現実味を帯びてきた朝鮮半島騒乱

【事業内容】
 段ボール製函印刷機が主力で繊維機械を縮小する一方で防衛機器を拡大している。海上自衛隊向けの83式機雷や91式機雷などの製造実績があり、低雑音性の潜水艦や磁気探知の対応ソナーを搭載。機雷は水中に設置されて艦船が接近、または接触したとき、自動または遠隔操作により爆発する水中兵器で、インテリジェント機雷やスマート機雷と呼ばれる最新型もある。段ボールでトップシェアを誇るレンゴーが筆頭株主。

【業績面】
 業績面においては5/12に前期実績を発表、売上高は4.0%増収、営業利益は8.2%減益で着地。直近では紙工機械、防衛機器の受注高減少に歯止めがかかり、10-12月期ではそれぞれ大きく増加がみられたが、従来より1-3月期にまとめて収益が計上される期末偏重の傾向で、期末がやや伸び悩んだ。なお、今期ガイダンスは売上高3.1%増収、営業利益は13.9%増益となる見込み。

【株価動向】
 株価は3/13安値965円を起点にコロナショック以前の水準を奪回、さらに足元では米中対立懸念が燻る中で、北朝鮮が韓国との南北共同連絡事務所を破壊してホットラインを断絶。軍事境界線付近に軍を展開して南北間の緊張を高めている。市場全体として地政学リスクを意識した反落などはみられないものの、軍需関連銘柄は水面下で着実に水準を切り上げる動きとなっている。

配信元: 達人の予想

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