◆ “ドル売り”先行も、その後は“巻き戻し”優勢・・・
「月末要因(ドル売りフロー)」+「トランプ米大統領発言(中国批判への警戒感)」を背景に、東京タイム中盤にかけて“107.081円”へと売り込まれる場面が見られました。
しかしながら“107円台”を割り込むには至らず、その後は“低位安定(安値圏でもみ合い)”を経て、NYタイム以降の“巻き戻し”へと転じていきました。
“巻き戻し”の主な要因となったのは、冒頭で記した「月末要因」の剥落です。
ロンドン・フィキシング後は“クロス円売り”が全般的に進行し、これにつれて“ドル買い”は優勢になっていったからです。
注目の「トランプ米大統領発言」が“具体的な制裁”に踏み込まなかったことも、後を押した印象があります。
さらに「パウエルFRB議長発言(改めてマイナス金利を否定)」の援護射撃もあり、ドル円は“107.889円”へと値を戻していきました。
◆ そろそろ“上抜け”への期待も募るところだが・・・?
こうして「抜けるならば上方向」には至っていないものの、「崩れることはない」「(丁寧な)押し目拾い」には概ね沿った動きを見せているドル円…。
「月末要因」が剥落したことを考えれば、その「抜けるならば上方向」を本日はトライする展開も期待されるところです。
ただし「白人警官暴行の抗議デモ」は全米で拡大し、新たな「リスク回避要因(円買い)」として機能しかねない存在へと膨らみつつあります。
また本日は「中国5月Caixin製造業PMI」「米5月ISM製造業PMI」等が予定されていますので、それに沿って大きく振れる(揺れ動く)展開も…?
「崩れることはない」「(丁寧な)押し目拾い」とは見つつも、「方向感定まらず」もまだ続いていると認識しながら、予断を持たずに神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:108.344(200/100日移動平均線)
上値4:108.251(20週移動平均線)
上値3:108.173(3/24~5/7の38.2%戻し、50週移動平均線)
上値2:108.084(5/19高値、4/6~5/7の61.8%戻し水準、+2σ、、ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.982(5/20高値、5/27高値、週足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
前営業日終値:107.801(+1σ、月足・一目均衡表基準線)
下値1:107.715(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:107.532(日足・一目均衡表転換線)
下値3:107.287(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:107.081(5/29安値)
下値5:107.000(大台、5/18安値、日足・一目均衡表基準線、5/7~5/19の50%押し)
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