エヌエフ回路設計(6864)着実な業績伸長を評価することに加え、将来性豊かなテーマ性も魅力◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/05/20 08:19

着実な業績伸長を評価することに加え、将来性豊かなテーマ性も魅力

【事業内容】
企業名にある通りNF(ネガティブフィードバック)制御技術をはじめとした独自開発の電子計測器を取扱い、現在は海外展開も視野に入れる。ニッチ分野ながら国内では一定のシェアを確保して収益基盤は安定的。蓄電池システム事業において、子会社のNFブロッサムテクノロジーズを伊藤忠商事との間で合弁化。

【業績面】
 業績面においては5/15に前期本決算を発表、売上高は前々期比10.2%増収、営業利益は同7.6%増益での着地。全体としては減速を強いられた中で蓄電システム製品が大幅伸長で収益面をカバー。電子計測制御分野では苦戦が続くほか、電子デバイスの分野における前期の反動減も大きかったが、売上高・利益ともに過去最高を更新してきたことは評価できる。

【株価動向】
 株価は3月中旬の底入れからはやや持ち直す動きにあり、直近では新型コロナウイルスへの対応に量子コンピュータの高速演算を用いる東北大発ベンチャーの独自研究開発なども話題となっている。内閣府資料では次世代のSociety5.0社会を実現する上で重要な役割を果たすことが示されて有望なテーマ性として再認識されやすいだろう。また、理想買い材料だけでなく蓄電システムを成長ドライバーに位置付ける電源システム分野における活況も考えれば買い候補としたい。

配信元: 達人の予想

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