アクアライン Research Memo(6):2021年2月期は未定。新型コロナによる影響はプラス・マイナス両面あり

配信元:フィスコ
投稿:2020/05/08 15:46
■今後の見通し

アクアライン<6173>では、2021年2月期の連結業績予想については、決算発表時点において新型コロナウイルスによる影響を合理的に算定することが困難なことから、未定としている。

主力の水まわり緊急修理サービス事業では、プラス面とマイナス面の影響があると弊社では推測している。プラス面では、在宅者が多くなることによる住宅の水使用量の増加に伴う水のトラブルの増加が考えられる。マイナス面としては、便器や温水洗浄便座等の納期遅延、店舗の休業やオフィス勤務の減少による商業・オフィスからの受注の減少などが考えられる。ミネラルウォーター事業に関しては、プラス面は備蓄用途の水需要の拡大がプラスとなる一方で、ホテル、スポーツクラブ、大学への販売が足元で落ち込んでおり、特にホテル向けは減少幅が大きい。今後の自粛期間の長さ次第で影響が拡大する可能性がある。ヘルスケア事業に関しても同様に自粛期間次第で影響が上下するだろう。弊社では、業績の季節変動がある同社の主力事業において、第1四半期(3月〜5月)は例年閑散期であり、進行期は例年以上に落ち込む可能性があると考える。一方で、基本的には、水まわり設備の経年劣化や水使用量にトラブル件数が比例する事業特性、夏と冬に需要が増える事業特性などから、第2四半期(6月〜)以降に十分カバーが可能であると予想する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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