相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/05/01 19:34

<9791> ビケンテクノ

 四季報によると、主力のビルメンテは修繕・清掃ともに順調。京都の販売用不動産売却が寄与。営業増益幅拡大。21年3月期はビルメンテが新規受注獲得を見込み続伸基調。ただ不動産は案件一巡で販売を見込まない。営業益は一服か。増配余地あるが慎重。シンガポールは現地会社買収で豪邸用エアコン工事、同プールメンテ拡充。アジア技能実習生はホテル事業で教育。

2月7日発表(上方修正)。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+20.1%の24億円、経常利益+13.1%の24億円の増収・増益の見通し。

2016年2月12日の615円、6月24日の602円を2点底にして、上昇トレンド(A)を形成しました。この中で2018年12月3日の1080円まで上昇後、大きな上下動を繰り返したあと、2019年6月7日の790円を安値に急角度の上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、今年の2月4日に1340円の高値をつけたあと、コロナ問題でつれ安し、3月19日の596円まで下げたあと反発となっています。
 
9791ビケンテクノ
 

<7727> オーバル

 四季報によると、大型システム案件が期末完工。センサーは海外軟調も国内しっかり。営業益増額、横ばいに。21年3月期はセンサーが期央に中台復調。国内なお堅調、半導体向けも下期貢献。システムは小型案件積み上げ。工場修繕費こなし営業益復調。記念配剥落。自動で計測・データ送信する無線センサーシステムの引き合い増。日系企業の需要狙い中国・広州に営業所を開設。

2月7日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-4.5%の4.00億円、経常利益-15.5%の4.20億円の減収・減益の見通し。精密機械:センサー、システム、サービス。

2014年7月8日に445円の高値をつけ、ここをピークに10月17日の286円まで押し目を入れたあと、2015年1月19日の379円まで反発し、ここから下降トレンド(A)へ転換しました。この下降トレンド(A)の中で、2016年2月15日の197円で当面の底打ちとなり、上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンドの中で2017年10月19日に406円まで上昇し、いったん大きく下げたあと2018年5月28日の361円を戻り高値にして下降トレンド(C)へ転換し、12月25日の199円まで下げて、2019年5月7日の278円まで戻したあともみあって、今年の3月10日の184円と安値を更新して反発後、4月24日に226円で買転換となっています。
 
7727オーバル
 

<4465> ニイタカ

 四季報によると、新型肺炎で需要高まり除菌・消毒用製剤拡大。大手外食向け食洗機用洗浄剤も順調。後半に原材料高でも連続生産法導入の効果発現。営業益前号より再増額。21年5月期は除菌・消毒用製剤伸び増益基調。除菌製剤の薬局・薬店等市販用強化で需要深耕。人手不足に対応、清掃作業短縮化図る床用洗浄剤も拡販。中国第2工場建設は用地取得遅れ、操業は21年に。

3月27日発表。2020年5月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+3.4%の12.00億円、経常利益+2.0%の12.30億円の4期連続の増収・増益の見通し。化学:自社製造品、仕入商品。コロナ問題で殺菌、消毒用アルコールの販売が大幅に増加(コロナ特需)

2013年6月7日の880円の安値からの上昇で2015年4月27日の2100円まで上昇後、調整入りとなって2016年2月12日の1151円まで下落しました。ここから反発となって2017年3月31日の1975円の戻り高値をつけて、三角保ち合い(A)を形成しました。この三角保ち合い(A)の中で2019年8月26日の1400円を安値に急角度の上昇となり、短期の上昇トレンド(B)へ転換しました。この上昇トレンド(B)の中で今年の1月31日の3180円、2月18日の3130円と2天井をつけて急反落となり、3月13日の1596円まで下落しました。ここから急反発となって3月30日の3260円まで上昇し、4月21日の2345円まで下げてもみあいに入っています。
 
4465ニイタカ
 

<6188> 富士ソフトサービスビューロ

 四季報によると、BPOは官公庁案件が堅調。コールセンターは年金機構入札資格停止で減少も、随意契約案件寄与。減益幅縮小。21年3月期は前半は年金機構案件が鈍い。が、コールセンターは国税庁案件が伸びる。BPOも自治体案件が順調。営業益微増。20年7月から3年間継続の国税庁『e‐Tax』問い合わせ業務受託。通販企業の受注コールセンター業務も獲得。

2月12日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-14.3%の6億円、経常利益-19.6%の5億円の減収・減益の見通し。サービス:コールセンターサービスなど。

この会社はコールセンターをメインとするが、4月20日に中小企業管理機構から「新型コロナウィルス感染症特別利子補給事業に関するコールセンター業務を受注。

2018年1月22日の1289円を高値に、ここをピークに急落となって2018年2月7日の300円まで下落しました。ここを1番底にして7月5日の320円を2番底に短期の上昇トレンド(A)を形成し、11月8日の653円まで上昇後、2019年6月4日の278円まで下げて、ゆるやかな下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で10月28日の594円の戻り高値をつけて、今年の3月13日の215円まで下げて4月21日の406円まで反発したあと押し目形成となっています。
 
6188富士ソフトサービスビューロ
 

<4517> ビオフェルミン製薬

 四季報によると、医療用横ばい。だが柱の『新ビオフェルミンS』の数量が想定以上。期末に広告販促費かさみ減益でも幅縮小。21年3月期も医療用伸び悩む。ヨーグルト等との競争激化も新ビオフェルミンSなお伸びる。だが研究開発費かさみ営業益小幅減。乳酸菌技術の基礎研究や商品開発に注力、次期柱育成。19年度下期に刷新のビタミン入りビオフェルミン販促強化。

1月29日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-12.1%の28億円、経常利益-12.9%の28.50億円の減収・減益の見通し。1月29日時点で昨年10月29日時点比で上方修正。

営業利益24.80億円→28.00億円、経常利益25.10億円→28.50億円。

2016年2月3日の4200円を高値に、ここをピークとする下降トレンド(A)を形成。この中で2016年11月9日の2550円まで下げて反発し、2017年3月2日の3190円、11月1日の3170円とダブル天井となり、2018年8月28日の2700円まで下落しました。ここからの反発で下降トレンド(A)を上にぬけて9月25日の3050円まで戻すものの再下落となり、再び下降トレンド(A)の中に戻って、2019年8月28日に2048円の安値をつけ、今年の1月30日に2480円まで上昇し、3月13日の2045円まで下げ、2050~2500円のボックス相場となっています。下限への接近を待って買い、2500円接近で利食いという形で、終値で2500円を上回れば一段高が期待できます。
 
4517ビオフェルミン製薬
 

配信元: みんかぶ株式コラム

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