アライドアーキ Research Memo(5):「ファンベース」マーケティングを支援する体制を構築

配信元:フィスコ
投稿:2020/03/23 15:05
アライドアーキテクツ<6081>の主な活動実績

1. 他社との連携強化
ファンベースを提唱するコミュニケーション・ディレクターの佐藤尚之(さとうなおゆき)氏※を顧問に迎え、顧客企業のファンベース施策を支援するサービス開発に着手すると、2019年5月には、豊富な経営者・経営層ネットワークを持つ野村ホールディングス<8604>と佐藤尚之氏との三者におけるファンベースを基盤としたマーケティング支援事業を担う合弁会社ファンベースカンパニーを設立した。自社の商品やサービスを支持してくれるファンを大切にし、ファンをベースにして売上や企業価値を中長期的に向上させていく考え方を基盤としたマーケティング事業を展開する。新会社には、佐藤尚之氏がChief Planning Officerに就任し、ファンベース事業の企画統括を担っている。

※佐藤尚之氏は、通称「さとなお」として業界に知られる存在であり、これまで広告コミュニケーションを中心に多くの企業のマーケティング施策に携わってきた豊富な実績と知見を有している。特に、2018年2月に刊行された「ファンベース—支持され、愛され、長く売れ続けるために」(ちくま新書)は、大きな反響を呼んでいる。


2. 主な導入実績
(1) 「echoes(エコーズ)」活用によるブランド認知の拡大
すかいらーくホールディングス<3197>が展開する「ガスト」において、公式アカウントでのキャンペーン運用をさらに効率化するため、Twitterプロモーションツール「echoes」を活用。具体的には、「ガスト」のアカウントをフォロー&リツイートすると店舗で使えるクーポンがその場で当たるという、Twitterのオートリプライ(自動返信)システムを使ったインスタントウィン型キャンペーンを、季節のイベントなどに合わせて連続的に実施した。その結果、従来施策と比較してキャンペーンの総リツイート数が10倍、新規フォロワーの増加率が1.5倍に上昇する成果を生み出し、「ガスト」ブランドの効果的なリーチ拡大(脳内シェアの向上)につなげることができた。

(2) 「Letro(レトロ)」活用によるUGCの効果検証及び最適化(CVR向上)
ビューティー特化型動画メディア「DINETTE」を運営し、D2C※1コスメブランド「PHOEBE BEAUTY UP」を立ち上げたDINETTE(株)に対して、同社のダイレクトマーケティング特化型UGC活用ソリューション「Letro」を提供。「Letro」により、商品ランディングページにUGCを活用するとともに、効果測定機能によるPDCAを通じて、生活者の購入意欲を高め、CVR※2向上を実現することができた。

※1 Direct to Consumerの略。昨今、美容・コスメ業界や、アパレル業界を中心に大きな注目を集めているビジネスモデル。生活者に対して製品を直接販売することにより、顧客から得た声をすぐに送品や販促の施策に反映して改善していけることが特徴。同社のマーケティング支援との親和性はかなり高いと言える。
※2 Coversion Rateの略。訪問者がどれだけ購入に至ったかを示す指標。


(3) 「チャイナタッチ」活用による中国向けプロモーション
コーセー<4922>では、グローバル展開を代表するブランド「雪肌精」における、まったく新しい感触の美容乳液「エッセンシャルスフレ」を中国向けに発売するに当たって、「チャイナタッチ」を活用。在日中国人に商品サンプリングや商品モニターといった体験の機会を提供した上で、商品に関するSNS上のクチコミや生の声を拡散・収集・活用したことにより、1ヶ月間で中国主要SNS(Weibo、WeChat、小紅書)に約450件もの良質なクチコミを生成することができ、商品の特長を正しく理解してもらうことに大きな貢献を果たした。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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配信元: フィスコ

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