ドル/円、3年4カ月ぶり安値
ドル/円は売りの動きが活発化しており、今朝方には一時103.50円台まで下落して2016年11月以来の安値を付ける場面もあった。新型コロナウイルスの感染が世界で拡大した事や、サウジアラビアの公式販売価格引き下げを受けて原油価格が20%超下落した事から、世界経済の下振れリスクが意識されている。ドル/円は、下値支持と見られていた104円台半ばを下抜けた事で、断続的に投げ売りが出ている模様。100.00円の心理的節目まで次の強い下値支持候補が見当たらない事も下値不安に繋がっているようだ。下値模索の動きが続きやすいと見るが、売り方にも日銀や財務省などの政策対応への一定の警戒感がくすぶると見られるだけに、神経質な相場展開となる公算が大きい。