ドル/円、半年振りに一時105円台
昨日のドル/円は、半年振りに一時106円台を割り込んで下落。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の先行き不透明感が強まる中、NY市場で株価が大幅に下落するとともに米長期金利が低下した事で105.90円台までドル安・円高が進んだ。なお、米10年債利回りは一時0.9%台を割り込んで史上最低金利を更新。市場は17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に追加利下げを催促している格好だ。そうした中では、本日の米2月雇用統計が仮に良好な結果であっても積極的なドル買いには繋がりにくいだろう。新型ウイルスの世界規模での感染が週末の間も拡大するリスクが大きい以上、本日も株安・円高の動きに警戒が必要となりそうだ。ドル/円の次の下値メドは昨年9月3日安値の105.74円前後と見られ、これを下抜ければ心理的節目の105.00円が視野に入る事になる。