コロナウイルスで株価暴落、今からすべきこと

著者:中原良太
投稿:2020/02/27 19:21

コロナウイルスで株価暴落、今からすべきこと

From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

コロナウイルスの影響で、
世界の株価が暴落しています。

Googleの検索キーワードには、
「コロナウイルス」が上位にランクインし、

テレビを点ければ、
どこかしらのチャンネルで、
コロナウイルスの報道がされています。

いよいよ、
「オリンピックも中止か?」
なんて話も出てきました。

2月27日(木)時点での東証指数を確認すると、

大型株指数は前月比▲5.6%、
中型株指数は前月比▲8.4%、
小型株指数は前月比▲10.4%、

と、

どこも大きく下落しています。
市場は恐怖でいっぱいのようです。

特に、景気の動きに影響を受けやすい、
小型株ほど大打撃を受けています。

小型株指数は2020年に入ってから、
すでに14%も下落しています。

2019年の値上がり幅がほとんど全て、
わずか2カ月で吹き飛んだことになります。

今のような暴落相場では、
株を持っている人はほぼ例外なく、
含み損を抱えているでしょうね。

◆  ◆  ◆

今回の株価暴落の影響で、
我が家もダメージを受けています。

短期目的で保有していた景気敏感株は、
この1週間で11%ほど値下がりしました。

また、

下落相場が来ても頑丈な激安株でさえ、
ここ1週間で4%ほど値下がりしました。

小型株メインで投資をしているので、
もろにダメージを食らっています。

小型株を狙うということは、
景気悪化に弱いのは承知の上なので、
もともと覚悟はしていました。

とはいえ、

資金がみるみる減っていくのは、
見ていて辛いですね。

【これまでの資産変動】
2/20終値→2/27終値:▲186万円
2月:▲157万円(2/27時点)
1月:▲75万円
2019年:+433万円
2018年:+68万円

◆  ◆  ◆

コロナウイルスで株価暴落、今からすべきこと①

今は相場が荒れているので、
注目銘柄に興味がある方は少ないでしょう。

そこで、今回の株価暴落を受け、
「今やってはいけないこと」と、
「今からすべきこと」について、
それぞれお話ししていきます。

大事なポイントは全てで3つあります。

1つ目は、
「感情に流される」のは、
チャンスを棒に振るので止めましょう。

代わりに、
「感情を無にして中立的な目線で考える」
ことに、エネルギーを使うと良いでしょう。

ベストな投資判断は人それぞれなので、

一概に「ロスカット」や、
「ナンピン買い」をダメとは言えません。

ですが、万人に通じて言えるのは、
「感情に流されてもロクなことがない」
という点です。

特に株価暴落で含み損が辛くなってくると、
投資判断が感情に左右されがちです。

「損をしたから引くに引けない」とか、
「辛い状況から早く抜け出したい」とか、

理屈とは無縁なところで、
判断ミスが生まれてしまうので注意しましょう。

今の時期には、
「なるべく感情を無にして中立的な目線で考える」
のがめちゃくちゃ大事です。

個人的なオススメとしては、
「もし、含み益も含み損も完全にゼロだったら、株を売るだろうか?
あるいは、新しく株を買ったり、追加購入したりするだろうか?」
と考えてみることです。

あるいは、
「自分の親友だったら、今の自分にどうアドバイスするだろうか?」
など、損益を度外視できる立場に身を置くと良いかもしれません。

もし、今の投資判断が、
「中立的」なときと食い違っていると、
何かしら、おかしいところがあります。

その場合は、検討し直した方が良いでしょう。

◆  ◆  ◆

コロナウイルスで株価暴落、今からすべきこと②

2つ目は、
「憶測に頼る」のは、
自殺行為なので止めましょう。

代わりに、
「事実を調べる」ことに、
全身全霊を集中しましょう。

憶測はただのフィクションですが、
事実は実際に起きたヒストリーです。

僕ら人間は、損をし始めると気分が落ち込みます。
「世界はどんどん悪くなっていくんじゃないか?」
と、憶測を中心にネガティブに考えてしまうのです。

ですが、

過去の歴史を見れば分かりますが、
永遠に続く株価暴落などありません。
相場はいずれ底打ちします。

相場はこれまで、
(世界大戦などの)数え切れぬ悲劇も、
乗り越えてきました。

悲観に打ちひしがれるのは簡単ですが、
そこからは何も生まれません。

賢い意思決定は常に、
「鋭い洞察力」から生まれますので、
何より情報収集に時間を使いましょう。

◆  ◆  ◆

コロナウイルスで株価暴落、今からすべきこと③

3つ目は、
「バクチを打つ」のは、
破滅する可能性があるので止めましょう。

代わりに、
「複数のプランを検討して最善を探る」
ことに、時間を使うと良いでしょう。

株価が暴落して含み損が膨らむと、
「早く損を取り戻したい!」と、
焦る気持ちが出てきます。

ときには、この気持ちに振り回されて、
「借金をしてナンピン買いをする」
という人も出てきます。

たしかに今は株価暴落のおかげで、
「安く株を買うチャンス」とも言えます。

ですが、
「借金をしてナンピン買いをする」
というのはバクチに他なりません。

精度は100%ではありませんので、
裏切られる可能性もあります。

損を取り返したい気持ちは分かりますが、
アテが外れたら借金地獄に落ちてしまうでしょう。

いつの時代も、
富は用心深い人の所へ集まります。

ここで言う「用心深い」とは、
「複数のプランを検討して最善をさぐる」
ことを言います。

ここで参考までに、
複数の投資プランを検討してみましょう。

【プラン1:ロスカット】

僕は、
「今回の株価暴落の原因はコロナウイルスである」
と考えています。

そして、
「コロナウイルスが収束さえすれば、いずれ株価は元に戻る」
と考えています。

幸いなことに、
「コロナウイルス」による経済打撃は、
永久に続くものではないでしょう。

つまり、

一時的には株価が暴落するかもしれませんが、
あくまでそれは「一時的」です。

そんな中、

汗水垂らして見つけた有望な持ち株を、
「バーゲン価格」で叩き売りするのは馬鹿げています。
つまり、今は損切りするには最悪なタイミングです。

【プラン2:無理をしてナンピン買い】

つまり、今は損切りするよりも逆張りで買いたい所。
手元資金に余裕があれば喜んで株を買っています。
ですが、悲しいかな手元には資金がありません。

「借金をして株を買い、早く損を取り返す」
という選択肢もありますが、その気にはなれません。

コロナウイルスの影響はまだ序章に過ぎず、
「これから全世界的なパンデミックが起こる」
という可能性だってゼロではありません。

失敗する可能性のことも考えたら、
「借金をしてナンピン買いをする」ことが、
ベストじゃないことは誰にでも分かります。

無理をして買うのは危険と考えます。

【プラン3:無理をせず現状維持】

あくまでコロナウイルスの影響は一時的。
よほど財務が貧弱な株を持っているのでない限り、
「待っていればいずれ含み損が戻る」でしょう。

手元に余裕資金がないことを考えると、
「欲張らずに、現状維持をして塩漬けする」
のが、僕の場合はベストだと考えています。

ワクチンができれば改善するでしょうし、
株価が戻るのには時間がかかるでしょうが、
少なくとも「悪くなり続ける」という線は薄いでしょう。

・・・以上。

何かと辛い時期が続きますが、

「感情を無にして中立的な目線で考える」
「事実を調べる」
「複数のプランを検討して最善を探る」

の3点さえ実践していれば何とかなります。

いろんな可能性を全て考えたうえで、
「何もせずにじっとしている」のが、
ベストなこともあるんですよ。

- 中原良太
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想