ドル/円、雇用統計で上値伸ばせず
7日のドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。朝方には一時110.01円前後まで上昇したものの、新型コロナウイルス感染拡大への懸念がくすぶる中で上値は重かった。米1月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想以上に増加するなど比較的良好な内容だったが、発表後のドル/円はむしろ売りが優勢となり109.53円前後まで下落する場面もあった。米連邦準備制度理事会(FRB)が議会向けの金融政策報告で、新型コロナウイルスの流行は米経済見通しへの「新たなリスク」との見解を示した事を受けて米長期金利が低下しており、利下げ期待が再燃した事も重しになったようだ。そうした中、明日米下院で行われるパウエルFRB議長の議会証言に注目が集まっており、本日のドル/円はやや動きづらい展開となりそうだ。大口の戻り売りオーダーが並ぶとされる110.00円から上は引き続き重い一方、109円台前半では押し目買いで下げ渋ると見られる。