今週の日経225予想 24,076円を超えられるかどうか(1/20週)

著者:山口哲也
投稿:2020/01/20 14:35

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要イベント
先週の日経225(TFX)は続伸。週初となる13日(月)に23,720円で寄り付いた日経225は、米国が米中の通商協議における第1段階合意の前に、中国の為替操作国指定を解除すると報じられたことで、米中関係の改善が想起されてリスクオン相場となりました。
その後も米株式が最高値を更新したことに加え、為替相場も円安となったことから、底堅く推移し、一時24,050円まで上昇。その後は、24,000前後で推移し、23,980円で引けました。
今週は日銀金融政策決定会合やECB理事会がありますが、どちらも政策変更は無いと予想します。
一方で、米国企業の決算を控え、それらの結果次第によっては、米株式の上昇に起因した日経225の上昇という期待を持てそうです。
 テクニカル的には、24,050円、24,076円が上値抵抗として意識されこれらを上回れるかどうかがに注目です。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
昨年末につけた高値24,072円は上回れずにおり、ストキャスティクスも%D(92%)、Slow%D(86%)と高い水準にあるため、調整しやすい局面にあるとも考えられますが、週足の移動平均線は上から順に13週MA(23,528円)、26週MA(22,495円)、52週MA(21,981円)でいずれも上向きで、押し目買いを考えたいところです。
目先のレジスタンスは直近の高値24,072円その上が、2018年10月の高値24,576円。一方、サポートは13週MAの位置する23,528円と見ています。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
米中通商問題や中東情勢が落ち着き、マーケットは経済指標や米企業の決算など、リスクオンとなりやすいと考えます。
しかしながら、先週の高値24,050円や昨年12月の高値24,076円はレジスタンスとして意識され、これらを超えられるかどうかという所です。
一方で、ストキャスティクスは%Dが96%、Slow%Dが94%といずれも高い位置にあり、相場に過熱感が出ているとも考えられます。
これらがそれぞれ80%を割り込んでくるようであれば、買いは一旦手仕舞いし、途転売りを考えます。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。チャート画像を拡大したものを、フジトミ公式ツイッター「 日経平均株価指数のフジトミ https://twitter.com/fujitomi_8740 」にアップしています。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想