Ｊフロントがパルコの完全子会社化目指しＴＯＢを実施へ◇

　Ｊ．フロント　リテイリング<3086.T>がこの日の取引終了後、連結子会社であるパルコ<8251.T>の完全子会社化を目指してＴＯＢを実施すると発表した。

　Ｊ．フロント　リテイリングは現在、パルコ株式の６４．９８％を所有しているが、完全子会社化することでグループとしての抜本的かつ機動的な事業ポートフォリオの変革を図るのが狙い。ＴＯＢ価格は１８５０円で、買付予定数は３５５３万４２１６株（下限１７１万５２８６株、上限設定なし）。買付期間は１２月２７日から２０年２月１７日まで。なおＴＯＢ成立後、パルコは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、パルコ株式を１２月２６日付で監理銘柄（確認中）に指定している。

　なお、Ｊフロントは同時に第３四半期累計（３～１１月）連結決算を発表しており、売上高３６１７億６７００万円（前年同期比８．４％増）、営業利益３７０億４２００万円（同９．４％増）、純利益３４８億９７００万円（同横ばい）だった。なお、２０年２月期通期業績予想は、売上高４９２０億円（前期比７．０％増）、営業利益４７０億円（同１４．９％増）、純利益４３７億円（同３．７％増）の従来見通しを据え置いている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：MINKABU PRESS