レアジョブ Research Memo(5):オンライン英会話サービスは法人向け・教育機関向けで高成長が見込まれる

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/23 15:05
レアジョブ<6096>の市場環境と成長戦略

1. 市場環境
グローバル化の進展や訪日外国人数の増加、英語教育改革などにより英会話サービスの市場は拡大基調が続いていると見られる。調査会社の調べによれば、2018年度の語学ビジネス総市場規模は前年度比2.3%増の8,866億円に拡大している。このうち、外国語教室市場は同0.7%増の3,530億円と微増にとどまった一方で、e-learning市場(オンライン英会話を含む)は同13.6%増の125億円と2ケタ成長が続いた。3年間の年平均成長率で見ても外国語教室市場が0.9%成長であるのに対して、e-learning市場は16.0%成長となっており、学習方法が対面型から遠隔型にシフトしていることがうかがわれる。パソコンやスマートデバイスの普及、通信回線の高速化等によって低コストで高品質な音声・画像の送受信がいつでも、どこでも可能となり、オンラインサービスが普及する環境が整ってきたこと、また、参入事業者が増加したことなどが高成長の背景にある。

特に、法人向けはグローバル化の進展によりグローバル人材の育成が経営課題として取り上げられるようになったこと、また、訪日外国人や在留外国人の増加により、業務で英語に触れる機会が増えてきたことなどから、研修の一環として英語研修を導入する企業が増えてきている。なかでも低コストかつ時間や場所の制限がないオンライン英会話サービスに対する需要は拡大しており、今後も年率2ケタ成長が続く見通しだ。また、学校では2020年度より小学5年生から英語授業が必修化されるほか、中学校・高等学校を含め、学習指導要領の改訂で英会話力の向上がより重視されるようになっており、教育機関でのオンライン英会話サービスの導入も今後、加速していくものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ

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