■今後の方向性
イグニス<3689>は、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進してきた。「コミュニティ事業」及び「ゲーム事業」の維持・拡大を図る一方、「VR・その他事業」の早期収益化により、成長を加速するシナリオを描いていたが、2020年9月期の業績予想の公表とともに、目標数値※を大きく引き下げる形となった。「ゲーム事業」における新規タイトルの低迷(サービス終了及び譲渡の実施)や、「VR・その他事業」の開発に時間を要したことなどが主な要因である。
※2020年9月期の目標として、売上高150億円、営業利益60億円を掲げていた。
「ゲーム事業」については新規開発を当面凍結する考えであり、今後は、積み上げ型の「コミュニティ事業」と爆発力の期待できる「VR・エンターテインメント事業」の2本柱を中心として成長を実現していく方向性である。特に、「INSPIX WORLD」への大型アップデートや中国への展開が、新たな市場の創出(開拓)という点において今後の成長性を大きく左右する可能性が高く、その動向を注意深く見守る必要がある。
■株主還元
配当による株主還元はしばらく見送りとなる公算
同社は、財務体質の強化と事業拡大のための内部留保の充実を図ることが重要であると考え、過去において配当の実績はない。2020年9月期も無配を予定している。弊社では、これから本格的な成長ステージに入っていくとする同社の成長戦略から見て、配当による株主還元はしばらく見送られる公算が大きいと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<ST>
イグニス<3689>は、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進してきた。「コミュニティ事業」及び「ゲーム事業」の維持・拡大を図る一方、「VR・その他事業」の早期収益化により、成長を加速するシナリオを描いていたが、2020年9月期の業績予想の公表とともに、目標数値※を大きく引き下げる形となった。「ゲーム事業」における新規タイトルの低迷(サービス終了及び譲渡の実施)や、「VR・その他事業」の開発に時間を要したことなどが主な要因である。
※2020年9月期の目標として、売上高150億円、営業利益60億円を掲げていた。
「ゲーム事業」については新規開発を当面凍結する考えであり、今後は、積み上げ型の「コミュニティ事業」と爆発力の期待できる「VR・エンターテインメント事業」の2本柱を中心として成長を実現していく方向性である。特に、「INSPIX WORLD」への大型アップデートや中国への展開が、新たな市場の創出(開拓)という点において今後の成長性を大きく左右する可能性が高く、その動向を注意深く見守る必要がある。
■株主還元
配当による株主還元はしばらく見送りとなる公算
同社は、財務体質の強化と事業拡大のための内部留保の充実を図ることが重要であると考え、過去において配当の実績はない。2020年9月期も無配を予定している。弊社では、これから本格的な成長ステージに入っていくとする同社の成長戦略から見て、配当による株主還元はしばらく見送られる公算が大きいと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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