【買い】日精樹脂工業(6293)見直し余地の大きいバリュー株、米中貿易摩擦の懸念後退で株価は持ち直しへ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2019/12/13 18:17

見直し余地の大きいバリュー株、米中貿易摩擦の懸念後退で株価は持ち直しへ

業種:機械
時価総額:233億円
PER:18.20倍
PBR: 0.62倍

 射出成形機の最大手で、金型等の周辺機器や計測機器等の開発・製造なども手掛ける。中国・タイ・北米など海外展開を強化。独自の専用射出成型機も製品展開しており、自動車・エレクトロニクス・通信機器・電子部品・精密機器さらには医療機器に至るまで幅広い顧客層の設備投資ニーズに応える。

 業績面においては1Q決算で減収減益、とくに営業利益は前期比で約40%減と大きく落ち込み、経常利益進捗率は16.4%と出遅れている。続く中間決算では四半期ベースでの減速がさらに深刻化したことに加えて、通期の業績下方修正を発表し、営業利益以下は期初計画に対して半減を打ち出している。

 株価は中間決算後に急落して一時は1000円を切れる場面もみられたが、そこから一段と掘り下げる動きとはなっていない。2Qで業績底入れが確認できなかったために及び腰になっている投資家も多いとみられるが、下期以降の改善期待は大きく、悪材料出尽くし待ちといったところ。反対に、新たに環境に配慮した生分解性樹脂プラスチックの射出成形できる技術を開発したことも伝わっており、3Q以降での業績寄与にも期待がかかる。
配信元: 達人の予想

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