米関税と英選挙に関心
昨日のドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に小規模のドル売りが出た。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、2%のインフレ目標達成は困難で、利上げにはインフレの大幅かつ持続的な上昇が必要との認識を示した事が背景。FOMCを通過した事で、焦点は米中通商問題に引き戻される事になるだろう。米通信社によると、本日はトランプ米大統領が自身の対中交渉チームと協議を行う模様。協議後には15日に迫る対中関税第4弾の発動について何らかの発表があるかもしれない。また、本日は英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを主な争点とする英総選挙にも市場の関心が集まっている。世論調査の結果に反して与党・保守党が過半数議席を獲得できない場合は、一気に市場のムードが暗転する可能性もあるとして警戒されている。なお、選挙の大勢は明日の東京市場の時間帯に判明する。本日のドル/円は 米国の対中関税と英国の選挙を睨んで108円台で神経質な動きが続きそうだ。