ペッパー、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も15円減額

配信元:株探
投稿:2019/11/14 17:00
 ペッパーフードサービス <3053> が11月14日大引け後(17:00)に決算を発表。19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は19.2億円の赤字(前年同期は11.5億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の15.2億円の黒字→25億円の赤字(前期は1.2億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。赤字額は前期末の純資産を66.8%毀損する規模となった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結最終損益も従来予想の10.1億円の黒字→30.1億円の赤字(前年同期は8.3億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、従来15円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は15円(前期は30円)となる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結最終損益は24.3億円の赤字(前年同期は4.4億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の5.3%→-2.1%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2019年12月期第3四半期累計期間における連結業績は、いきなり!ステーキ業態において自社ブランド同士の競合が発生していることを鑑み、当初の出店計画を210店舗から115店舗へ見直し、既存店の売上対策に注力してまいりましたが、引き続き自社ブランド同士の競合などの影響が払拭できず、既存店の売上高は大幅に落ち込みました。自社ブランド同士の競合を解消する為に検討した結果、いきなりステーキ業態を44店舗退店することを決定いたしました。これらの結果、既存店の営業損益の減少及び、退店の決定に伴う特別損失を計上することなどから、2019年6月28日に公表した業績予想を上記のとおり修正いたしました。 ※特別損失の計上について(1)特別損失の計上・減損損失の計上について当社が運営するいきなり!ステーキ489店舗の内、退店を意思決定した44店舗及び収益性の低下が見込まれる3店舗において、2019年12月期第3四半期会計期間に減損損失1,685百万円を特別損失として計上いたします。・事業構造改善引当金繰入額の計上について退店を意思決定した44店舗において、家主に対する中途解約条項に基づく違約金等を、事業構造改善引当金繰入額として661百万円を特別損失に計上いたします。(2)特別損失計上の理由本特別損失の計上は、退店に伴う該当店舗の営業損失を減少させること及び退店する店舗の近隣店舗の収益性を改善する目的で行っております。
配信元: 株探

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
126.0
(05/02)
+5.0
(+4.13%)