ドル/円、抵抗突破で続伸なるか
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米中通商協議を巡る楽観的な見方が広がる中、一時109.49円前後まで上伸して5月31日以来の高値を更新した。中国商務省が、米中両国は相互に賦課している関税の段階的な撤回に合意したと発表した事がきっかけ。その後、米政権内部には関税撤廃計画に強く反対する声もあると伝わり上値を削ったものの下値は限られ、高値圏を維持してクローズした。ドル/円は、8月来の上値抵抗であった109.30円前後を突破した事で上向きの流れが強まってもおかしくないチャートの形状となっている。それだけに、週末を控えた本日の動きが注目される。米国が3連休前となる事もあって、心理的節目の110円に向けた上伸は期待しづらいところだが、109円台前半で値固めできれば来週以降の上昇期待は維持されよう。