水星逆行現象にも要注意か
米ドル/円・日足チャートにおいて、トレンド転換シグナルが出現しています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていること、4) ローソク足が青色の雲(=サポート帯、先行スパン)の中に入り込んでいること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂する状態となっている(別図青色点線丸印)ことから、米ドル/円は、上下圧力が拮抗するレンジ相場を形成していることが分かります。
着目すべきポイントは2つ。
まず1つ目は、昨日(10/31)時点で、パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯する「売りサイン」へと転換していること。同時に、ローソク足がBB・+1σラインを割り込む「上昇バンドウォーク崩れ」となっていることも合わせると、足もとの米ドル/円はもう一段の下押しフローとなる可能性も視野に入れるべきでしょう。
そして2つ目は、ローソク足が約1ヵ月における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒108.265円)を下回っていること。これは、「市場参加者の平均取得価格>現在レート」を意味することから、「買い方:アゲインスト(劣勢)、売り方:フェイバー(優勢)」の状態も相まって、徐々に下値を試す相場展開となる可能性も。
これら2つのメルクマールは、足もとにおける南アランド/円のトレンド転換シグナルと同じ構図となっており、南アランド/円は先んじて下押しフローが発生していることが確認できます。米ドル/円に関しても、同様の動きとなるのでしょうか・・・。
喫緊のポイントは、ローソク足がBB・-1σライン(≒107.660円、上図黄色矢印)でサポートされるか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインを下回った場合は、BB・-2σラインを基準とする107.000円付近までの下押しフローも考慮しておくべきでしょう。
以下蛇足ながら、本日より、アストロロジー(金融占星学)分析でいうところの『水星逆行現象』※がスタート(~11/21)していることもあり、「マーケットが荒れやすい」「トレンド転換期となりやすい」といったアナロジー(=類推)についてはある程度留意すべきでしょう。(※水星逆行現象:公転軌道上の位置関係に伴い、太陽系の惑星が反対方向に動いて見える現象のこと。マーケットにおいては変動期を示唆する一面も。)