米景気不安再燃を警戒
昨日のドル/円は終値ベースで約0.8%下落。「中国はトランプ米大統領との長期的貿易合意の実現性に疑念」とする一部報道をきっかけに108円台前半へと下げ足を速め、弱めの米経済指標が相次いだNY市場では108円台を割り込む場面もあった。本日は米10月雇用統計と米10月ISM製造業景況指数に注目。雇用統計は、ゼネラルモーターズ(GM)の長期ストライキの影響などで非農業部門雇用者数の伸びが8.5万人に留まると予想されている。ISM製造業景況指数は、前回から持ち直す見込み(予想48.9、前回47.8)だが、昨日はISM製造業景況指数の先行指標のひとつであるシカゴPMIが約4年ぶりの低水準に落ち込んだ。本日の雇用統計とISM製造業景況指数の結果を受けて米景気減速への不安が再燃しないか警戒される。