今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/10/31 15:41

今夜の注目材料は

東京市場のドル/円は、実需のドル売り観測に押されて一時108.58円前後まで弱含みました。その後も、日銀が金融政策の据え置きを決めた事などが重しとなり、上値の重い展開となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

10/31(木)
16:00 トルコ9月貿易収支
16:00 独9月小売売上高指数
16:45 仏10月消費者物価指数・速報値
17:00 デギンドスECB副総裁講演
17:30 香港7-9月期GDP
18:30 南ア9月生産者物価指数
19:00 ユーロ圏9月失業率
19:00☆ユーロ圏7-9月期GDP・速報値
19:00☆ユーロ圏10月消費者物価指数(HICP)・速報値
20:30 米10月チャレンジャー人員削減数
21:00 南ア9月貿易収支
21:30 カナダ8月GDP
21:30 カナダ9月鉱工業製品価格
21:30 カナダ9月原料価格指数
21:30 米7-9月期雇用コスト指数
21:30☆米9月個人消費支出(PCE)
21:30 米9月個人所得
21:30☆米9月PCEデフレーター
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米10月シカゴPMI

※☆は特に注目の材料

米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)は米連邦準備制度理事会(FRB)がコア指数をインフレ目標の対象に据える重要統計です。ただ、FRBは昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利下げ休止を示唆したばかり。9月PCEデフレーターがよほど大きく減速しない限りドル売り材料にはなりにくいでしょう。無難に通過すれば明日の米10月雇用統計&米10月ISM製造業景況指数待ちとなりそうです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想