【買い】三晃金属工業(1972)市場物色に変化、内需株の見直しをうけて建設セクターに焦点◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2019/10/31 08:26

市場物色に変化、内需株の見直しをうけて建設セクターに焦点

業種:建設業
時価総額:106億円
PER:8.19倍
PBR:0.57倍

 日本製鉄系で長尺屋根の最大手であり、コンクリート保護のRT工事や防水のハイタフ工事などにも取り組む。屋根事業だけでなく建材事業も行い、官公需に強みがあるだけでなく住宅成型品の販売なども行っている。ソーラーや緑化など環境屋根の強化でESGに適った事業展開を行っている。

 業績面においては本日中間決算の発表を予定している中、前回の第1Q実績では売上高前期比5.5%増、営業利益以下は約2倍に膨らみ、長尺屋根およびハイタフ工事が業績に寄与した。これにより受注高は前年同期比で減少となったが、主力の長尺屋根の受注残は高水準を維持しており、ハイタフは前年同期比18.7%増とその他の減少を補う構図となっている。前回の第1Q決算で利益予想を据え置いたため、上期の利益進捗率は前年を大きく上回っており、7-9月期の実績次第では計画を上振れての着地も期待できよう。

 株価は昨日まで200日移動平均線を下回っての推移だったが、決算前の期待買いか、市場物色が内需に寄ってきたためか、需給要因は定かでないながらも急伸して200日移動平均線を上回って引けた。現在のバリュエーションはPER8倍台、PBR0.5倍台と割安なところに位置していることから、決算後の見直し買いが期待できそうだ。
配信元: 達人の予想

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