FOMCの追加緩和スタンスに注目
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅安。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表を前にした調整と見られ、一日の値幅は30銭ほどに留まった。本日のFOMCでは25bp(0.25%)の利下げがほぼ確実。もっとも、これは市場も織り込み済みで、焦点は次回以降の追加利下げに対するスタンスとなる。9月FOMCの議事録で緩和策の終了時期について議論した事が明らかとなっただけに、「予防的利下げ」は今回で終了するとの見方も少なくない。声明やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見で利下げ打ち止め感が広がればドルは買われる公算が大きい。一方、利下げ打ち止めには踏み込まず「適切に行動する」構えを維持すればドルは売られそうだ。なお、本日は、FOMCの前に米10月ADP全国雇用者数や米7-9月期国内総生産(GDP)・速報値などの重要統計も発表が予定されている。本日のドル/円は、これらの重要イベントに逐次反応しつつ方向感を模索する事になるだろう。