<動意株・25日>(大引け)=ローツェ、寿スピリッツ、スパークスなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/10/25 15:07
<動意株・25日>(大引け)=ローツェ、寿スピリッツ、スパークスなど  ローツェ<6323.T>=3日ぶり急反発。今週21日に3920円の実質上場来高値をつけてからはひと押し入れているものの、日足チャートをみると前日まで8連続陽線と買いニーズの強さを示している。足もとは急速に切り返す動きとなっている。世界の半導体市況の指標的な位置づけにある台湾では大手半導体メーカーでファウンドリー主力のTSMCの業績改善が急だ。同社の7~9月期の営業利益が5四半期ぶりに増益に転じるなど、市況のプラス変化を示唆している。ローツェはウエハー搬送装置などの半導体関連装置を手掛けるが、「ここにきて台湾ファンドリーの大型投資が追い風となっており、業績回復への期待が強い」(中堅証券アナリスト)という。20年2月期営業利益は前期比4.4%増の60億6700万円を見込むが、上方修正される可能性も意識されている。

 寿スピリッツ<2222.T>=後場一段高。午後0時30分ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が212億円から223億8700万円(前年同期比22.0%増)へ、営業利益が27億円から35億1900万円(同63.6%増)へ、純利益が17億4000万円から22億6800万円(同70.9%増)へ上振れて着地したようだと発表。首都圏での展開やインバウンド対策の強化などの取り組みが奏功し、首都圏をメーン商圏としている「シュクレイ」をはじめ、グループ各社が軒並み好調に推移したことが要因としている。また、製造稼働が堅調に推移し、売上総利益率が改善したことも寄与した。

 スパークス・グループ<8739.T>=急動意。3月18日につけた年初来高値284円に急接近。国内市場の中小型株投資に定評のある資産運用会社だが、AIやロボティクス分野に踏み込むなど業容の幅を広げている。また、量子コンピューター関連の有力株にも位置づけられている。量子アニーリングの権威である東北大学の大関真之准教授らと共同でシグマアイを設立、コンサルティングやライセンシングのほか量子技術分野を扱える人材育成にも傾注する構え。今年7月にはカナダのDウェーブ社と量子アニーリングマシンの大型利用契約を日本で初めて締結している。

 PALTEK<7587.T>=上値追い。独立系半導体商社で次世代通信規格「5G」の普及局面で需要創出が見込まれる半導体特需の恩恵が期待されている。特に同社は5Gで必須となる通信機器向けFPGAを取り扱っていることが注目点。半導体商社では栄電子<7567.T>が連日の急騰で市場の注目を集めており、相対的な出遅れ感もあり、投資資金の攻勢対象となっている。

 シグマ光機<7713.T>=大幅高で3連騰。一気に上値追い態勢を強めている。同社はレーザー関連部品メーカーとして高技術力を有している。研究機関向けで高い実績を持つが、そのなか量子関連の研究で使用される高精度の位置決め装置を手掛けていることから、ここ物色テーマとして人気化している量子コンピューター関連の一角として頭角を現してきた。

 サイバネットシステム<4312.T>=年初来高値を更新。同社は電子回路や音響などを解析する設計用CADソフトのライセンス販売を展開するが、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。24日取引終了後に、19年12月期の業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の15億2000万円から19億8000万円(前期比32%増)と大幅に増額しており、これがサプライズを与えた。また、年間配当も従来計画の15円38銭から20円6銭に増額しており、これも株価上昇を後押ししている。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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