Brexit監視相場は延長戦に突入
18日のドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。NY市場で株安と長期金利低下の流れが強まると一時108.30円台に軟化した。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る不透明感が再燃する中、今朝方には108.20円台へと続落する場面もあった。ジョンソン英首相は、19日の期限までに離脱協定案が英下院を通過できなかった事で、法律に従いEUへの離脱延期要請を行った。しかし、ジョンソン首相は要請が自身の意に反するものである事を示すため「署名なし」の延期申請書簡を送付。その上で、予定通り31日のEU離脱を模索する姿勢を改めて示した。「合意なき離脱」の可能性を完全には排除できない中、市場としては、Brexitを巡る英国動向の監視を延長せざるを得ない。ドル/円は本日も上値の重い展開が続くと見られ、20日移動平均線が通る107.85円前後までは調整の余地がありそうだ。