ドルと円は脇役、主役はポンド
昨日のドル/円は108円台後半で小幅な値動き。米9月小売売上高が予想外に前月比で減少した事を受けて108.55円前後に小緩む場面もあったが下値は限られた。とはいえ、米9月小売売上高の減少を受けて米10月利下げ観測が高まる中、ドルの戻りは鈍く108.80円台では上値が重かった。市場の関心が英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに向けられポンドの取引が活発化する中、ドルと円はいずれも脇役扱いで、その力関係には明確な差が生じにくかった面もある。Brexitのヤマ場ともいうべきEU首脳会議と英議会の採決(首脳会議で離脱協定案が合意された場合)が本日から今週末にかけて予定されているだけに、ポンドが主役の相場展開は当面続く公算が大きい。そうした中、ドル/円の値動きは本日も抑制されやすいだろう。目先の上値抵抗は200日移動平均線が位置する109.10円前後と見られる一方、週足一目均衡表の基準線が通る108.40円前後は下値支持となりそうだ。