今夜の米雇用統計結果が動意となりそう
10月2日時点における4時間足チャートと“写し絵”のような状況となっている米ドル/円・日足チャート。ちなみに、4時間足チャートでは、下値サポートラインとして機能していたBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン(≒107.580円、2日午前8時時点)を下抜けブレークし、下押しモメンタムが強まる動きとなりました。
別図・日足チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、3) ローソク足の上方にパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、4) 各BBが21日MAに対してパラレルに推移していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっていることから、米ドル/円・日足チャートは上方硬直性を伴うレンジ相場となっていることが視認できます。
足もとにおける喫緊のポイントは、ローソク足が下値サポートラインとして機能しているBB・-2σライン(≒106.710円、別図黄色矢印)でサポートされるか否か。
これからの時間にかけて、ローソク足が同ラインでサポートされた場合は、BB・±2σラインの間のゾーン(≒106.710~108.570円)を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場展開となりそうです。
一方で、ローソク足が終値ベースで同ラインを下抜けブレークした場合は、「下値サポートライン割れ」→「下降モメンタムの強まり」となる可能性も。その場合は、遅行スパンの対ローソク足下放れ(=逆転)も伴いつつ、8月26日に付けた安値である104.350円(別図青色三角印および黒色点線)付近までの下押しフローを考慮すべきでしょう。
ローソク足の対BB・-2σラインサポート成否の大きな要素となり得るのが、日本時間本日21時30分に発表される米9月雇用統計結果。当該結果が、米ドル/円の上下動意となることが想定されることから、同時刻付近の相場動向には大いに注視すべきでしょう。