ハードルが高い米弾劾手続き
そんな中、昨日のNY市場でトランプ大統領弾劾手続きを巡る動きが報じられ、政治的混乱を嫌気したドル売りがやや強まる場面がありました。ただこちらの弾劾手続き、一筋縄ではいきません。現在、下院は民主党が支配していることもあり、弾劾決議は可能(定数435議席で単純過半数を得られれば弾劾条項は可決されます)ですが、しかし、その審議をする上院は共和党が支配しているだけに、弾劾が可決されるのは難しい状況です。上院の定員は100議席、大統領に有罪判決を下し、罷免するには3分の2の賛成が必要なります。かなりハードルが高いものになることがお分かりいただけるかと思います。それ故、この問題でもう一段売り込んでいくのは難しいのでは?と考えている次第です。チャートを見ても現在は21日移動平均線近辺であり、何ら売りトレンドが発生しているわけでもありません。個人的にはドル円106.00~109.00円のレンジが続くものと読んでいます。