■業績動向
1. 2019年12月期第2四半期の業績概要
発表されたC&Gシステムズ<6633>の2019年12月期第2四半期決算は、売上高が2,139百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益が160百万円(同155.0%増)、経常利益が169百万円(同117.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が86百万円(同227.2%増)となった。前年同期比の伸び率は高いが、ほぼ予想に沿った結果であった。
主力のCAD/CAMシステム等事業では、海外はASEAN向けの伸びなどから増収となったが、国内では政府補助金採択時期が下期となったことなどから減収となり、セグメント売上高全体は減収となった。ただし、売上原価に係る開発コストの減少等により原価率が低下したことから、セグメント利益は増益となった。金型製造事業は、主要顧客である自動車部品メーカーでの新車開発が、前年度の下期以降再開したことから、増収・黒字転換となった。
セグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が1,714百万円(同0.6%減)であったが、仕向地別売上高は国内が1,463百万円(同2.8%減)、海外が251百万円(同14.1%増)となった。国内市場においては、保守契約は堅調に推移したものの、ライセンス販売が不調であった。前年度と同様に、製造業向け政府補助金の採択が6月末であったため購入を先送りするケースが多くみられ、販売は低調に推移した。一方で海外においては、韓国や中国等東アジアは低調であったが、販売体制の強化によりタイ、ベトナム、インドネシア等のASEANでの販売は堅調に推移し、海外売上高は前年同期比で増収となった。
また金型製造事業の売上高は425百万円(同158.7%増)と大幅増収となった。北米における主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が再開し、開発関連の需要が増加したことから増収となった。前年同期比での伸び率が高かったのは、前年同期の収益が低かったことによる。
セグメント別の営業利益は、主力のCAD/CAMシステム等事業は97百万円(同19.4%増)となった。売上高は減収であったが、ソフトウェア資産の売上原価への振替額の減少および一部個別受託案件の開発内製化による開発コストの減少等から原価率が低下し、セグメント利益は増益となった。
金型製造事業のセグメント利益は63百万円(前年同期は18百万円の損失)となり、前年同期の赤字から黒字転換した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2019年12月期第2四半期の業績概要
発表されたC&Gシステムズ<6633>の2019年12月期第2四半期決算は、売上高が2,139百万円(前年同期比13.2%増)、営業利益が160百万円(同155.0%増)、経常利益が169百万円(同117.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が86百万円(同227.2%増)となった。前年同期比の伸び率は高いが、ほぼ予想に沿った結果であった。
主力のCAD/CAMシステム等事業では、海外はASEAN向けの伸びなどから増収となったが、国内では政府補助金採択時期が下期となったことなどから減収となり、セグメント売上高全体は減収となった。ただし、売上原価に係る開発コストの減少等により原価率が低下したことから、セグメント利益は増益となった。金型製造事業は、主要顧客である自動車部品メーカーでの新車開発が、前年度の下期以降再開したことから、増収・黒字転換となった。
セグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が1,714百万円(同0.6%減)であったが、仕向地別売上高は国内が1,463百万円(同2.8%減)、海外が251百万円(同14.1%増)となった。国内市場においては、保守契約は堅調に推移したものの、ライセンス販売が不調であった。前年度と同様に、製造業向け政府補助金の採択が6月末であったため購入を先送りするケースが多くみられ、販売は低調に推移した。一方で海外においては、韓国や中国等東アジアは低調であったが、販売体制の強化によりタイ、ベトナム、インドネシア等のASEANでの販売は堅調に推移し、海外売上高は前年同期比で増収となった。
また金型製造事業の売上高は425百万円(同158.7%増)と大幅増収となった。北米における主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が再開し、開発関連の需要が増加したことから増収となった。前年同期比での伸び率が高かったのは、前年同期の収益が低かったことによる。
セグメント別の営業利益は、主力のCAD/CAMシステム等事業は97百万円(同19.4%増)となった。売上高は減収であったが、ソフトウェア資産の売上原価への振替額の減少および一部個別受託案件の開発内製化による開発コストの減少等から原価率が低下し、セグメント利益は増益となった。
金型製造事業のセグメント利益は63百万円(前年同期は18百万円の損失)となり、前年同期の赤字から黒字転換した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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