トルコリラ/円は方向性を見定める時間帯か
昨日、TCMB(トルコ中銀)が政策金利を3.25%引き下げたものの、今後は「慎重な金融政策が必要になる」=「利下げ余地の限定」との受け止め方があったこと、また、より大幅な利下げを期待していた投資家の踏みを伴う買い戻し等もあり、トルコリラは主要通貨に対して強含む動きとなりました。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルに推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっていることから、トルコリラ/円は、下値しっかりを伴うレンジ相場となっていることが視認できます。
目先の注目ポイントは、ローソク足が目先の上値抵抗ラインとして機能しているBB・+2σライン(≒19.115円、別図黄色矢印)を上抜けブレークするか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ライン(≒19.115円)を上抜けブレークし、合わせて、遅行スパンの対ローソク足上抜けブレーク(=好転)が示現した場合は、トルコリラ/円のもう一段の上値トライへのトリガーとなりそうです。
一方で、ローソク足の対BB・+2σライン(≒19.115円)上抜けブレークがなされなかった場合は、「上値固め」→「レンジ相場における下押しフロー」が想定され、約1ヵ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「18.530円」付近までの下押しを想定すべきでしょう。