メキシコペソ/円、ボックス圏を下抜け!
7月9日に発表された6月のCPI(消費者物価指数)の結果を受け、十字線(別図青色三角印)が形成された後、上下動意に乏しい小幅ボックス圏相場(別図黄色四角枠)が継続していたメキシコペソ/円ですが、足もとでは下方へ向かうメルクマールが出現しつつあります。
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩下がりとなりつつあること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方にあること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(上図青色丸印)ことから、メキシコペソ/円はレンジ相場下抜けを試す状態となっていることが視認できます。
足もとにおける注目メルクマールは3つ。
まず1つ目は、ADXの動向。これからの時間にかけて、-DI>+DIの乖離が拡大し、同時にADXがさらに右肩上がり状態となった場合は、相場の下方向への圧力が強まる可能性も。
2つ目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインの動向。足もとでは、両ラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていることから、これからの時間にかけて下押し支援が強まりそうです。
そして3つ目は、遅行スパンの動向。これからの時間にかけて、同スパンの先端部分(別図黄色矢印)がローソク足を下抜けブレークする“逆転”が視認できた場合は、「約1ヵ月前における市場価格>現在レート」→「売り方フェイバー(含み益状態)/買い方アゲインスト(含み損状態)※」となり、下降モメンタムが強まるきっかけとなりそうです。(※約1ヵ月前の市場参加者基準)
その場合は、6月4日時安値レベルである「5.451円」(別図赤色三角印および黒色点線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。