縦軸(=106.980円)と横軸(=7月30日)に要注目!
米利下げ観測の高まりに伴い、米ドルが主要通貨に対して弱含む相場展開となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルとなっていること、4) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(別図青色丸印)ことから、足もとの米ドル/円は上方硬直性を伴うレンジ相場となっていることが見て取れます。
チャートにおける着目ポイントは2つ。
まず1つ目は、ローソク足がBB・-2σライン(≒106.980円、別図黄色矢印)でサポートされるか否か。これからの時間にかけて、仮にローソク足が終値ベースで同ラインを下回った場合は、「下値サポート割れ」→「下降モメンタムの強まり」となる可能性も。
そして2つ目は、遅行スパンがローソク足に対して下放れ(=逆転)するか否か。より詳細な見方をすると、これからの時間にかけてローソク足が直近十字線(6月25日、別図青色三角印)を下放れした場合は、「遅行スパンの逆転」→「下押し加速のトリガー」となる可能性がありそうです。
遅行スパンの先端部分は、その組成上、現レートから26日分※遅行していることから、前述した「遅行スパンの対直近十字線下放れ(逆転)」が視認できるのは、少なくともこれから(本日を除く)7日目※以降と捉えることが可能です。(※土日を除く)
その7日目とは、カレンダー的には7月30日を示すことから、奇しくも次回米FOMC開催日(30-31日)と概ね合致します。
以上より、足もとの米ドル/円の動向については、縦軸の動向(=BB・-2σライン[≒106.980円])とともに、横軸の動向(=7月30日前後)についても括目すべきでしょう。