今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/07/11 15:42

今夜の注目材料は

東京市場のドル/円は、米利下げ観測再燃で一時107.80円台まで反落しました。利下げ期待で米株先物が堅調に推移する中、日本株はしっかりの展開となりましたが、円安の動きには繋がりませんでした。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

7/11(木)
16:30 スウェーデン6月消費者物価指数
18:30 BOE金融安定報告書
19:00☆カーニーBOE総裁、会見
19:15 クーレECB理事、講演
20:30☆ECB理事会議事要旨(6月5日-6日分)
21:30☆米6月消費者物価指数
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 カナダ5月新築住宅価格指数
23:00☆パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で証言
24:10 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
25:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
25:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:00 米30年債入札(160億ドル)
26:30 クオールズFRB副議長、講演
27:00 米6月財政収支

※☆は特に注目の材料

昨夜のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は、想像以上に利下げに前のめりな印象を受けました。米金利先物市場では、先週の6月雇用統計で一度は消滅した7月の50bp利下げ観測が再浮上しており、それに伴いドルが売り直される展開となりました。そうした中で今夜は米6月消費者物価指数に注目です。もし下振れするようだと50bp利下げの思惑を一段と高める可能性があります。なお、今夜もパウエルFRB議長の議会証言が予定されていますが、これは昨日の下院から上院に場所を変えて行うもので、基本的に同じ内容の証言になる見通しです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想