米利下げ観測がやや後退
昨日のドル/円は、アジアタイムに106.70円台まで下落して約5カ月半ぶりの安値を付けた。ただ、107円割れの水準では下値を拾う動きも見られ底堅く推移。NYタイムにはセントルイス連銀のブラード総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が相次いで市場の過度な利下げ観測をけん制した事を受けて107.40円前後に持ち直す場面もあった。シカゴマーカンタイル取引所(CME)のFedウォッチによると、FRBが7月に50bps(0.50%)の利下げに動く確率は42.6%から27.1%に低下した。もっとも、25bps(0.25%)の利下げは依然として100%織り込まれている。
ドル/円は、陰線引けながら106円台に下ヒゲを長く伸ばした昨日の足型が下げ止まりを示唆しているものの、月末・四半期およびG20大阪サミット(米中首脳会談)を控えて戻りも限られそうだ。
ドル/円は、陰線引けながら106円台に下ヒゲを長く伸ばした昨日の足型が下げ止まりを示唆しているものの、月末・四半期およびG20大阪サミット(米中首脳会談)を控えて戻りも限られそうだ。