様子見ムード広がる
昨日のドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がる中、108.49~108.72円前後の狭いレンジで推移し、ほぼ横ばいで取引を終えた。なお、昨日は米6月NY連銀製造業景況指数が大幅に悪化し、前月からの下げ幅が過去最大を記録した事が話題となった。同指数はNY連銀管轄地区内という限られた地区の約200社のみを対象とした小規模調査とあって市場の反応は限定的であったが、貿易戦争の影響で米製造業が減速するという一部の見方を裏付ける内容ではあった。FOMCの政策判断に直ちに影響する事はないと見るが、少なくともFOMCまではドルの上値を抑える材料となりそうだ。その他、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が、米国による制裁の影響で年間4000万台のスマホ減産見通しを発表した。市場心理は良好とは言い難く円安も進みにくそうだ。