ドル円、ADP雇用統計で下落となるが、メキシコへの関税回避で反発。

著者:遠藤寿保
投稿:2019/06/06 09:49

マーケットコンディション

昨日のドル円は、108.12円で始まると、東京時間、日経平均は堅調に推移したが、「米ドル/円」は、米国のメキシコに対する関税等を嫌気し108円台前半で推移。ロンドン時間、米長期金利の低下を受け、15時過ぎに107.97円まで下押しとなるが、米長期金利が上昇し始めると、108.28円まで上昇。NY時間、カプラン米ダラス連銀総裁が利下げに慎重な姿勢を示すと、108.38円まで上昇。しかし、5月ADP雇用統計が予想18.0万人に対し2.7万人と大きく下振れとなると、107.81円まで急落。その後、米株が反発し、ナバロ米大統領補佐官が「対メキシコ関税発動は必要ない可能性」、米上院財政委員会のグラスリー委員長が「米国はメキシコに関税を課さない見通し」と発言すると米国とメキシコ間の貿易摩擦緩和。5月米ISM非製造業指数が予想55.5に対して56.9と強い数値になる等を受け、ドル円は108.48円まで上昇。

ドル円、ADP雇用統計で下落となるが、メキシコへの関税回避で反発。

昨日は激しい値動きとなった。弱ADP雇用統計で106円台まで突っ込むかと思われたが、メキシコ関税回避・米比下げ観測否定・強米経済指標と、買い要因の重複で108.48円まで反発。
テクニカル的には、104.83円から112.39円までの上昇に対し61.8%(107.71円)レベルまで下落し、戻り50%(108.61円)レベルまで買い戻されたという感じである。
昨日は、反発となったが、下降トレンド継続と予測し、戻り売り。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想