JCRファーマが反発、ペプドリと血液脳関門通過性を付与するキャリアペプチド創製に成功◇
JCRファーマ<4552.T>が反発している。前週末10日の取引終了後、ペプチドリーム<4587.T>と共同で血液脳関門(BBB)通過を可能とするキャリアとしての特殊環状ペプチドの創製に成功したと発表しており、これが好材料視されている。
両社が創製したキャリアペプチドは、さまざまな種類の薬物に対し、ペプチド-薬物複合体(PDC)とすることでBBB通過能を付与し、脳内への取り込み効率を向上させる効果を持たせる働きを持つ。多くの薬物はBBBを容易に通過することができず、脳内への取り込み効率の低さが中枢神経系疾患の医薬品開発において大きな課題となっているが、今回創製したキャリアペプチドを付加することで、中枢神経系疾患の領域において医薬品開発が加速することが期待されている。
なお、JCRファーマは同日、19年3月期連結決算を発表しており、売上高231億6000万円(前の期比12.5%増)、営業利益49億6700万円(同31.3%増)となった。主力のヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注JCR」、及び再生医療等製品「テムセルHS注」の販売が順調に推移したほか、マイルストンなど契約金収入が大幅に増加。なお、20年3月期は売上高264億円(前期比14.0%増)、営業利益51億4000万円(同3.5%増)を見込んでいる。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:minkabuPRESS
両社が創製したキャリアペプチドは、さまざまな種類の薬物に対し、ペプチド-薬物複合体(PDC)とすることでBBB通過能を付与し、脳内への取り込み効率を向上させる効果を持たせる働きを持つ。多くの薬物はBBBを容易に通過することができず、脳内への取り込み効率の低さが中枢神経系疾患の医薬品開発において大きな課題となっているが、今回創製したキャリアペプチドを付加することで、中枢神経系疾患の領域において医薬品開発が加速することが期待されている。
なお、JCRファーマは同日、19年3月期連結決算を発表しており、売上高231億6000万円(前の期比12.5%増)、営業利益49億6700万円(同31.3%増)となった。主力のヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注JCR」、及び再生医療等製品「テムセルHS注」の販売が順調に推移したほか、マイルストンなど契約金収入が大幅に増加。なお、20年3月期は売上高264億円(前期比14.0%増)、営業利益51億4000万円(同3.5%増)を見込んでいる。
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