今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/05/10 16:59

今夜の注目材料は

東京市場のドル/円は、朝方こそ110.00円台を回復する場面もありましたが、米中通商協議に進展がなかった事から109.60円台に押し戻される「往って来い」の展開でした。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。

5/10(金)
16:00 ビルロワ仏中銀総裁、講演
16:00 プラートECB専務理事、講演
16:30 ラウテンシュレーガーECB専務理事、講演
17:30 英3月GDP
17:30☆英1-3月期GDP・速報値
17:30☆英3月鉱工業生産指数
17:30 英3月製造業生産高
17:30☆英3月貿易収支
18:30 ビスコ伊中銀総裁、講演
21:30 カナダ3月住宅建設許可件数
21:30☆カナダ4月雇用統計
21:30☆米4月消費者物価指数
21:30 ブレイナード米FRB理事、講演
22:08 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
23:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
23:30 クーレECB理事、講演
27:00 米4月財政収支
-----☆米中閣僚級通商協議(ワシントン、最終日)

※☆は特に注目の材料

ドル/円は、米国の対中関税引上げには目立った反応を見せませんでしたが、中国側が「米国に報復せざるを得ない」との見解を示すと円高方向に揺り戻しの動きとなりました。今夜から明日の協議も劇的な進展は期待薄のようで、焦点は両国の次の出方に移ると見られます。週末の関連報道にも気を配っておきたいところです。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想