パスコ、前期経常を一転43%増益に上方修正、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2019/04/19 16:10
 パスコ <9232> が4月19日大引け後(16:10)に業績・配当修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→27億円(前の期は18.9億円)に2.1倍上方修正し、一転して42.9%増益見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の25億円→39億円(前年同期は32.7億円)に55.8%増額し、一転して19.2%増益計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前の期は5→1の株式併合前で無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 連結業績予想の修正理由 売上高は、固定資産税評価業務、上下水道台帳・林地台帳整備業務および防災・減災関連業務等の受注が好調であったこと等により、前回予想と比較して19億円の増収見込みとなり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても、売上増のほか、国内公共部門の生産業務効率化に伴う採算性の改善等により前回予想を上回る見通しです。前事業年度実績と差異が生じた理由 当期は、固定資産税評価業務、上下水道台帳・林地台帳整備業務および防災・減災関連業務等の受注が好調であったこと等により、売上高は、前期実績と比較して14億円、営業利益は、前期実績を約7億円上回る見通しです。 経常利益は、前期に海外子会社の業績が悪化したことから営業外費用に関係会社の貸付金その他債権に対する貸倒引当金繰入額を10億円計上したこともあり、前期実績を18億円以上上回る見通しです。 当期純利益は、特別損失に衛星事業における衛星受信関連設備等の減損損失を4億円、関係会社支援損5億円の計上を見込んでおりますが、前期実績を9億円上回る見通しです。

 配当予想修正の理由 当社は、業績、経営環境および将来の事業展開を勘案し、企業体質の充実に努めながら、株主の皆様に適正な利益還元を行うことを利益配分政策の最重点方針としています。 しかしながら、現在当社は、中期経営計画に掲げる「持続的な企業成長に向けた利益体質への変革」への過程にあると認識しており、当事業年度におきましては、配当のベースとなる単体の財務状況等を慎重に検討した結果、誠に遺憾ながら配当を見送る予定といたしました。 株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
配信元: 株探

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