日経平均は3日連続で年初来高値を更新しましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2019/04/16 15:59

いよいよ危険水域に入ってきたと思います

日経平均は+52円高の22221円と4営業日続伸して3営業日連続で年初来高値を更新しました。

朝方は、米国株安や連日の上昇できのう約4ヶ月ぶりに22000円台を回復したこともあって利益確定売りから小安く始まり、寄り付き直後には安値で-73円安の22095円まで下落しましたが、売り一巡後は上昇に転じて高値では+92円高の22261円まで上昇しました。

その後は伸び悩む場面もあったものの、上海株が朝安後にプラス転換したことなどから後場にかけて持ち直しましたが上値は限定的でした。

東証1部全体でも日経225採用銘柄でも値下がり銘柄数の方が多く、TOPIX、JPX400はともに小反落しました。

東証1部の売買代金は2兆929億円、騰落銘柄数は値上がり698銘柄、値下がり1346銘柄、日経225採用銘柄では値上がり68銘柄、値下がり151銘柄でした。

ファーストリテが約51円、KDDIが約31円、日経平均を押し上げています。

日経ジャスダック平均は小幅に続伸、東証マザーズ指数は小幅に反落しました。

日経平均のテクニカル指標は、高値圏を示唆するものが増えてきています。

日経平均は4日続伸で昨年12月3日以来、約4ヶ月ぶりの高値となりましたが、4日続伸となるのは2月下旬以来約2ヶ月ぶりのことです。

きょうも年初来高値を更新したことから、売り方のロスカットによる買い戻しが大きな下支え要因となりましたが、中身を見ると売買代金も低調ななか値下がり銘柄数の方が多く力強さは全く感じられませんでした。

いよいよ日経平均は危険水域に入ってきたと思いますので、利益確定売りを段階的に進めながら積極的に行く場合には売りポジションを段階的に取ってもいいと思います。

連休入り前に調整が起これば、上昇中の25日線(今日現在:21576円)程度の下値はあっても全く不思議はないと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想