楽天、コーセー、良品計画など

配信元:フィスコ
投稿:2019/04/11 15:42
<4755> 楽天 1077 -47大幅反落。公取委が「楽天トラベル」に立ち入り検査と報道され、前日も長い上ヒゲを残す展開になっていた。大手旅行サイト3社が国内宿泊施設とそれぞれ不当な契約を結んだ疑いが強まったとされている。また、前日に総務省が5G用の周波数を携帯各社に割り当て、想定通りの内容で出尽くし感が強まっているほか、米リフト株がウーバーのIPOを控えて前日に大幅下落となったことなどもマイナス材料視されているようだ。

<3141> ウエルシアHD 4090 +250急反発。前日に前2月期決算を発表。営業益は290億円で前期比0.8%増、従来計画の318億円は下回り、市場予想の300億円水準も下回った。ただ、第3四半期までの状況や株価低迷から前2月期の業績下振れは想定線という。一方、今2月期は330億円で同13.6%増と2ケタ増の見通し。既存店売上の堅調推移や人時管理の強化による販管費の抑制を見込んでいる。増益率拡大に加えて連続増配見通しなどを評価へ。

<6101> ツガミ 944 +32大幅反発。前日に3月の工作機械受注が発表され、業界の受注額は1307億円で前年同月比28.5%減、6カ月連続して減少した。一方、同社の受注高は前年同月比9.2%減で前月の同13.6%減からマイナス幅が縮小した。とりわけ、国内の同45.7%減に対して輸出は同2.7%
増とプラス転換、輸出額は50.7億円を確保し、18年6月以来の50億円台乗せに。5G向け需要拡大期待などもあらためて高まる形に。

<6323> ローツェ 2239 +400ストップ高比例配分。前日発表の決算が好感されている。前2月期は前期比40%減収ながら営業益は58億円で前期比37.2%の大幅増、第3四半期決算時の上方修正水準を上回った。コスト増要因の解消などで利益率が大幅向上。今2月期は61億円で同4.4%増益の見通し、売上高も回復見通しのため、さらなる上振れも想定できるとの見方に。また、年間配当金も前期の25円から30円に引き上げる計画となっている。

<3919> パイプドHD 1377 +300ストップ高比例配分。前日に決算発表、今期の大幅増益見通しが好感された。前2月期営業利益は3.9億円で前期比47.5%減益、2月末に発表した下方修正水準での着地となった。一方、今2月期は12億円で同3倍に急拡大の見通しとなっている。年間配当金も前期の12円から21円に大幅増配を計画。これまで実施してきた人材投資や開発投資などの収穫期入りとなり、新たな投資抑制で業績向上に強くこだわるとしている。

<4922> コーセー 21130 +790大幅反発。ジェフリーズ証券では化粧品・トイレタリーセクターの投資判断を変更、同社は「ホールド」から「バイ」に、目標株価も19600円から24000円に引き上げた。サブセクターでは、トイレタリーよりもインバウンド比率の高い化粧品を推奨している。新EC法の影響は想定よりも軽微であり、ピザ発給要件緩和による中国人訪日客増加の影響も見込め、2019年のインバウンド売上は業績に貢献していくと判断。

<3608> TSI HD 737 +94急騰。前日に決算発表。前2月期営業益は22.9億円で前期比5.6%増、従来予想15億円を大幅に超過した。冬物衣料のセール商戦が想定を上回ったもよう。一方、減損損失発生により、純損益は16億円の黒字予想に対して2億円の赤字に。今2月期営業益は34億円で同48.4%増の予想、市場の期待水準を大幅に上回っているとみられる。また、発行済み株式数の2.1%に当たる200万株上限の自社株買い発表も評価。

<3194> キリン堂HD 1888 +342急騰。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は20.3億円で前期比5.0%増益となり、従来予想の21.5億円を下回る着地になっている。一方、今2月期は32億円で同57.3%の大幅増益見通し、年間配当金も前期比3円増配の38円を計画している。既存店売上高の増加に加えて、粗利益率の上昇、販管費抑制などを見込んでいる。想定以上の大幅増益見通しがサプライズを誘う形になっている。

<7581> サイゼリヤ 2344 +284急騰。前日に上半期決算を発表。営業益は35.1億円で前年同期比5.7%減、従来予想の40億円を下回った。費用増加や光熱費上昇などが響く。また、通期予想は従来の95億円から91億円に減額。ただ、第1四半期が前年同期比2割超の減益で、業績下振れは想定線、目先のあく抜け感も。なお、株主優待制度を変更、優待品の選択制は廃止し、100株以上保有する株主に対し、保有数に応じて最大2万円の食事券としている。

<7453> 良品計画 23600 -2570急反落。前日に決算を発表。前2月期営業益は447億円で前期比1.2%減、会社計画の470億円を下回った。市場予想は会社計画線上であったとみられる。国内事業の不振によって、12-2月期は前年同期比16%減と2ケタの減益となった。一方、今2月期は485億円で前期比8.4%増益を予想している。前期の下振れもあって、水準は想定を下回っており、ネガティブな反応がストレートに強まっている。

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配信元: フィスコ

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