■要約
ウイルプラスホールディングス<3538>は純粋持株会社で、グループで輸入車販売事業を営む。フィアット、アルファロメオ、ジープ、BMW/MINI、ボルボなど10ブランドの正規ディーラーを福岡エリアと東京・神奈川エリアを中心に展開。2018年12月にはポルシェセンターを仙台にオープンし東北地方への進出も果たした。
1. 上期ベースで過去最高売上ながら、店舗設備等取得費用などの増加で前年同期比減益で着地
同社の2019年6月期第2四半期決算は、売上高13,677百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益565百万円(同14.3%減)と、増収減益で着地した。期初予想との比較では、売上高、利益ともに未達となった。2019年6月期第2四半期は、新型車の投入もあり、新車販売(受注ベース)は順調に拡大した。しかし利益面では店舗取得費用や減価償却費の増加により前年同期比減益となった。期初予想に対して未達となった要因は、一部ブランドの受注が極めて好調だったものの納車が遅れたことで、これは下期には解消される見通しだ。
2. 3つの成長戦略による収益面での実績で“信頼⇒成長機会の獲得”の好循環を創出
同社の強みとして、業容拡大と収益成長を着実に積み上げてきた実績がまず挙げられる。これに大きく貢献しているのが、マルチブランド戦略、ドミナント戦略、M&A戦略の3つの成長戦略だ。これら3つの戦略を有機的に結合させつつ効率的な経営を各店舗レベルで実践してきたことが着実な成長の実現につながっている。そしてこの実績は、インポーターや同業他社からの信頼を集め、それがM&Aを始めとするさらなる成長機会を呼び込むことにつながっている。こうした好循環を確立できていることが同社のもう一つの強みと言える。
3. 経営における効率性を追求し、高ROEの実現を目指す
同社はROE(自己資本利益率)をKPI(重要経営評価指標)と位置付け、10%以上のROEを確保することを経営目標としている。2018年6月期実績は18.2%と非常に高いROEを実現した。同社の高ROEは売上高、利益の成長だけでなく、株主資本も含めたバランスシート全体の効率性を追求する経営姿勢の賜物だと弊社では考えている。出店条件が物件の不足や建設コストの上昇などの要因によって年々厳しくなっており、これがROEの低下要因として働く懸念はあるが、過去の経営実績から明らかなように同社は効率経営の追求という点では一切ブレるところがなく、今後も同社が目指す10%以上のROEは十分維持していくことができると弊社では考えている。
■Key Points
・マルチブランド戦略、ドミナント戦略、M&A戦略の3つの戦略がカギ
・各戦略の特長を活かして顧客対応や人材の効率配置を実現し、店舗収益の拡大を追求
・企業としての高い信頼がM&A候補案件の呼び込みなど成長機会獲得に大きく貢献
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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ウイルプラスホールディングス<3538>は純粋持株会社で、グループで輸入車販売事業を営む。フィアット、アルファロメオ、ジープ、BMW/MINI、ボルボなど10ブランドの正規ディーラーを福岡エリアと東京・神奈川エリアを中心に展開。2018年12月にはポルシェセンターを仙台にオープンし東北地方への進出も果たした。
1. 上期ベースで過去最高売上ながら、店舗設備等取得費用などの増加で前年同期比減益で着地
同社の2019年6月期第2四半期決算は、売上高13,677百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益565百万円(同14.3%減)と、増収減益で着地した。期初予想との比較では、売上高、利益ともに未達となった。2019年6月期第2四半期は、新型車の投入もあり、新車販売(受注ベース)は順調に拡大した。しかし利益面では店舗取得費用や減価償却費の増加により前年同期比減益となった。期初予想に対して未達となった要因は、一部ブランドの受注が極めて好調だったものの納車が遅れたことで、これは下期には解消される見通しだ。
2. 3つの成長戦略による収益面での実績で“信頼⇒成長機会の獲得”の好循環を創出
同社の強みとして、業容拡大と収益成長を着実に積み上げてきた実績がまず挙げられる。これに大きく貢献しているのが、マルチブランド戦略、ドミナント戦略、M&A戦略の3つの成長戦略だ。これら3つの戦略を有機的に結合させつつ効率的な経営を各店舗レベルで実践してきたことが着実な成長の実現につながっている。そしてこの実績は、インポーターや同業他社からの信頼を集め、それがM&Aを始めとするさらなる成長機会を呼び込むことにつながっている。こうした好循環を確立できていることが同社のもう一つの強みと言える。
3. 経営における効率性を追求し、高ROEの実現を目指す
同社はROE(自己資本利益率)をKPI(重要経営評価指標)と位置付け、10%以上のROEを確保することを経営目標としている。2018年6月期実績は18.2%と非常に高いROEを実現した。同社の高ROEは売上高、利益の成長だけでなく、株主資本も含めたバランスシート全体の効率性を追求する経営姿勢の賜物だと弊社では考えている。出店条件が物件の不足や建設コストの上昇などの要因によって年々厳しくなっており、これがROEの低下要因として働く懸念はあるが、過去の経営実績から明らかなように同社は効率経営の追求という点では一切ブレるところがなく、今後も同社が目指す10%以上のROEは十分維持していくことができると弊社では考えている。
■Key Points
・マルチブランド戦略、ドミナント戦略、M&A戦略の3つの戦略がカギ
・各戦略の特長を活かして顧客対応や人材の効率配置を実現し、店舗収益の拡大を追求
・企業としての高い信頼がM&A候補案件の呼び込みなど成長機会獲得に大きく貢献
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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