■今後の見通し
● 2019年12月期の見通し
2019年12月期連結業績についてアイ・エス・ビー<9702>は、売上高22,500百万円(前期比29.0%増)、営業利益950百万円(同9.3%増)、経常利益980百万円(同6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益580百万円(同6.1%増)と、増収増益予想している。
売上高が前期比3割近い大幅増収を予想するのは、前期に引き続いて良好な事業環境が継続することに加えて、2019年1月に子会社化した2社が新規連結されることが主因だ。コンピュータハウスの年商は約5億円、テイクスの年商は約31億円で、両社合計で約35億円の売上押し上げ効果があるとみられる。
売上高の増収率に比べて利益面での増益率が低くなっているのは、新規連結子会社ののれんの償却費がその理由とみられる。それ自体は妥当だが、新規連結子会社と同社(グループ会社を含む)とは補完関係を構築してシナジーを追求・実現しやすい関係にあると考えられる。それゆえ、オーガニックグロースの部分が想定以上に膨らむ可能性があると弊社では考えている。
分野別動向は以下のとおりだ。
携帯端末は前期比18.1%減の1,715百万円を予想している。国内端末メーカーの開発は引き続き低水準が見込まれ、減収を想定している。
モバイルインフラは前期比22.9%減の969百万円を予想している。5Gについては2019年も前年と同様の動きが続くとみている。また開発案件も目立ったものはなく前期比大幅減収を見込んでいる。
組込みは前期比28.3%増の5,177百万円を予想している。Qt関連業務が引き続き順調に拡大するほか、顧客分野では車載分野が大きく伸びることを見込んでいる。
金融は前期比71.4%増の1,676百万円を予想している。スリーエスの発足で受注拡大が期待されることに加え、テイクスの子会社化による増収効果で、大幅増収を見込んでいる。
公共は前期比14.4%増の1,805百万円を予想している。スリーエスの発足による受注の拡大が理由だ。改元が予定されていため、それに伴ういわゆる“改元特需”が出た場合には上振れとなる可能性も考えられる。
業務システムは前期比57.4%増の3,308百万円を予想している。前期に引き続き企業のシステム刷新需要が高水準で推移すると期待されることに加え、コンピュータハウスとテイクスの新規連結が増収率を増幅させると期待される。
フィールドサービスは前期比119.0%増の4,051百万円が予想されている。前期同様の良好な事業環境のなか、テイクスの新規連結効果で倍増以上の伸びに成ると見込まれる。
プロダクト事業は前期比7.0%増の3,799百万円を予想している。伸びの中心はアートのセキュリティシステムとみられる。それ以外の製品・サービスについては大きな伸びを見ていないもようだが、商品化の動きが具体化すれば上振れ要因となることも期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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● 2019年12月期の見通し
2019年12月期連結業績についてアイ・エス・ビー<9702>は、売上高22,500百万円(前期比29.0%増)、営業利益950百万円(同9.3%増)、経常利益980百万円(同6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益580百万円(同6.1%増)と、増収増益予想している。
売上高が前期比3割近い大幅増収を予想するのは、前期に引き続いて良好な事業環境が継続することに加えて、2019年1月に子会社化した2社が新規連結されることが主因だ。コンピュータハウスの年商は約5億円、テイクスの年商は約31億円で、両社合計で約35億円の売上押し上げ効果があるとみられる。
売上高の増収率に比べて利益面での増益率が低くなっているのは、新規連結子会社ののれんの償却費がその理由とみられる。それ自体は妥当だが、新規連結子会社と同社(グループ会社を含む)とは補完関係を構築してシナジーを追求・実現しやすい関係にあると考えられる。それゆえ、オーガニックグロースの部分が想定以上に膨らむ可能性があると弊社では考えている。
分野別動向は以下のとおりだ。
携帯端末は前期比18.1%減の1,715百万円を予想している。国内端末メーカーの開発は引き続き低水準が見込まれ、減収を想定している。
モバイルインフラは前期比22.9%減の969百万円を予想している。5Gについては2019年も前年と同様の動きが続くとみている。また開発案件も目立ったものはなく前期比大幅減収を見込んでいる。
組込みは前期比28.3%増の5,177百万円を予想している。Qt関連業務が引き続き順調に拡大するほか、顧客分野では車載分野が大きく伸びることを見込んでいる。
金融は前期比71.4%増の1,676百万円を予想している。スリーエスの発足で受注拡大が期待されることに加え、テイクスの子会社化による増収効果で、大幅増収を見込んでいる。
公共は前期比14.4%増の1,805百万円を予想している。スリーエスの発足による受注の拡大が理由だ。改元が予定されていため、それに伴ういわゆる“改元特需”が出た場合には上振れとなる可能性も考えられる。
業務システムは前期比57.4%増の3,308百万円を予想している。前期に引き続き企業のシステム刷新需要が高水準で推移すると期待されることに加え、コンピュータハウスとテイクスの新規連結が増収率を増幅させると期待される。
フィールドサービスは前期比119.0%増の4,051百万円が予想されている。前期同様の良好な事業環境のなか、テイクスの新規連結効果で倍増以上の伸びに成ると見込まれる。
プロダクト事業は前期比7.0%増の3,799百万円を予想している。伸びの中心はアートのセキュリティシステムとみられる。それ以外の製品・サービスについては大きな伸びを見ていないもようだが、商品化の動きが具体化すれば上振れ要因となることも期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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