注目2銘柄(2019.03.22)

著者:藤根 靖晃
投稿:2019/03/22 19:53

チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
 

日精エー・エス・ビー機械 <6284> 【 2+→2+】

「19/9期TIW予想を引き下げ。株価の見方は従来通り」

 19/9期1Q(10-12月)は、売上61億円(前年同期比4%減)、営業利益5.7億円(同51%減)となり、営業利益はほぼ半減。工場立ち上げに関わる一時費用の発生に加え、操業度が低水準だったことなどがその背景にあると考えられる。受注動向にも力強さは見られず、若干物足りなさは残る内容。会社側は通期業績見通しを据え置いたが、通期で若干未達の公算が高まったとみて、今回通期TIW予想を引き下げた(営業利益:59億円→55億円)。サイクルタイム短縮機や量産性を追求した新機種をどこまで伸ばせるかにも注目。

予想ROE:14.5% PBR:2.1倍、来期予想PER:11.7倍、来期予想EPS成長率:17%株価(3/22終値): 3,970円 
Fモデルによる理論株価:4,040円(3月18日by服部隆生)
 

ピジョン <7956> 【 2+→1】

「19/12期は国内11カ月の変則決算でも19/1期を上回る営業利益を見込む」

 19/1期の営業利益は過去最高も4Q(11-1月)失速により計画未達となったことなどが嫌気され3月4日の決算発表後株価は急落した。しかし、4Qの中国事業減速は一過性の要因の影響である。また、ランシノ事業の失速には対抗策が取られていることなどから大きな懸念は不要と考える。株価調整で悪材料は織り込まれたと見ることや、19/12期は決算期変更に伴い国内が11カ月の変則決算となるがそれでも19/1期を上回る営業利益を同社が見込み増配を予想したことが評価できるため、投資評価を「1」へ引き上げる。

予想ROE:21.9% PBR:8.4倍、来期予想PER:32.0倍、来期予想EPS成長率:na%株価(3/22終値):4,630円 
Fモデルによる理論株価:1,922円(3月18日by高田悟)
 
 
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

このページのコンテンツは、TIWの協力により、転載いたしております。
配信元: みんかぶ株式コラム

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