スカラ Research Memo(7):今後もサービスラインナップの強化を図りながら、2ケタ成長を目指す

配信元:フィスコ
投稿:2019/03/15 15:17
■今後の方向性

スカラ<4845>は今後の方向性として、企業と個人のコミュニケーションをサポートするCRM領域において、ITサービスをベースに、必要な情報やモノをタイミングよく提供することを目的として幅広く事業を展開していく計画となっている。既存のSaaS/ASP事業の持続的な安定成長に加えて、M&Aで獲得したカスタマーサポート事業等とのシナジーを高めていくことで、2ケタ成長を目指して行く方針だ。

なお、同社は2018年11月に(株)スカラネクストを設立している。設立目的は、既存の企業向けITサービスだけでなく、コンシューマ向けサービスも含めた新規事業や新サービスの企画・開発を行うこと、また、事業を展開する地域や事業内容についてあらゆる可能性を排除せず、海外での新規事業の企画・展開を行うこと、同社グループが提供するITサービスのオフショア開発及び運用業務を行うことの3点が挙げられる。このうち、オフショア開発拠点としては2018年12月にミャンマーに支店を設立しており、半年から1年後を目途に稼働させたい考えだ。

新規事業や新サービスの企画・開発機能を分社化することで、従来以上にスピードアップを図り、サービスラインナップの強化と収益率向上を目指していく考えだ。また、M&Aについても引き続き100%出資にこだわらず、シナジーが見込める案件があれば検討していく方針となっている。対象としては、新サービスを開発していくためのノウハウや技術を持つ企業、既存サービスのシェア拡大につながるような顧客基盤を有する企業、サービスラインナップの充実や同社にないノウハウ・技術を持ち、既存サービスの進化、競争力の向上に寄与する企業、開発力の強化につながる優秀なエンジニアを豊富に抱える企業となる。なお、同社では2019年8月に中期経営計画を発表する予定にしており、今後の具体的な戦略もその時点で明らかにされるものと見られ、その内容が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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配信元: フィスコ

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